「ダメだ!高い声は苦手なんだよなぁ・・・」
「どうせ、歌、下手だし」
「うわぁ、変な声」
「こんな低い声を出すなんて、無理だよ」
「だって、サ行は言いにくいんだもの」
ボイストレーニングをしていると、生徒さんの心の中は大騒ぎ。
「出来ない」「無理だ」「苦手」とおしゃべりは止みません。
視線は宙を泳いでいるし、呼吸は浅くなっているので、たとえ声に出していなくても、私の元にまで心のおしゃべりは届きます。
◆出せないと思った瞬間に
身体はとっても素直。
「高い声は出せない!」と思った瞬間に、ノドの筋肉は緊張してしまいます。
当然、声は出せなくなるのです。
「格好悪い声は出したくないな」と思った瞬間に、声は作為的で嘘っぽい声に変わりますし、「私の声、嫌い」と思った瞬間に、声は空虚で、嫌な響きに変わります。
「自分の内面を見られたくない」と思えば思うほど、あなたの内面は、声にあからさまに表れてくるものなのです。
怖いですね~。
私たちは、自分の声をネガティブにとらえ過ぎています。
自分の声の嫌いなところは、スラスラといくつも言えるのに、好きなところは、まったく言えなくなる人の多いこと・・・
◆おしゃべりを止める方法
では、どうすればもっと心地良く声が出せるようになるのでしょうか。
簡単!!簡単!!
そのおしゃべりを止めればいいんです。
おしゃべりを止める方法は、ただひとつ。
徹底的に、身体を意識するんです。
声を出すときには、姿勢がとても大事だとお伝えしましたよね。
それから、深い呼吸やリラックスも。
そこで、まず身体のポジションを意識。
脚、骨盤、胸、肩、背中、首、あご、頭の位置など。
続いて、腹筋、脇腹、背中をしなやかに使って、深い呼吸。
その呼吸に声を乗せて、発声します。
身体に出来るだけ負荷をかけず、息の流れを意識して、ただただ無心に声を聴いてみます。
ほら、心の中で余計なおしゃべりをしているヒマなんて、なくなるでしょう!
◆パフォーマンス能力の向上
身体に意識が向いていると、パフォーマンス能力は飛躍的に向上します。
不思議でしょ。でも、本当のことです。
緊張で身体がふるえたり、人前で声が出せなくなったり、スムーズにコミュニケーションがとれなくなるのは、心、つまり脳のおしゃべりに、とらわれ過ぎているからなんです。
おしゃべりを止めて、身体や声、表現することに集中できれば、とても楽になります。
今まで出せなかったはずの音が、びっくりするほど楽に出せることもありますし、相手の心にスッと届く表現が、自然にできるようにもなるのです。
◆それでも苦痛が好きな人
自分を否定するおしゃべりが止まない人たちは、身体や心に負荷をかけて、苦しみながら何かを成し遂げるというのが大好きです。
しかも、楽しんではいけないと思い込んでいます。
自分をいじめるのが大好き、と言い換えてもいいかも。
ですから、楽にふわっと声が出せると、「これは私の声じゃない」とか、「楽すぎて嘘っぽい」と思う人もいるようです。(^_^;)
そして、せっかくステキな声が出せているのに、「出来ない」「無理だ」「ダメだ」という自分の殻に戻ってしまうのです。
何を選択するのかは、その人次第。
でも私は、苦痛や修行や自己否定はもうイヤ。
(過去に散々経験しました(T_T))
心地良く声を発して、楽しく幸せに生きたいと思っています。
あなたの心の中のおしゃべりは、いかがですか?
(2007年6月6日発行号より)
「どうせ、歌、下手だし」
「うわぁ、変な声」
「こんな低い声を出すなんて、無理だよ」
「だって、サ行は言いにくいんだもの」
ボイストレーニングをしていると、生徒さんの心の中は大騒ぎ。
「出来ない」「無理だ」「苦手」とおしゃべりは止みません。
視線は宙を泳いでいるし、呼吸は浅くなっているので、たとえ声に出していなくても、私の元にまで心のおしゃべりは届きます。
◆出せないと思った瞬間に
身体はとっても素直。
「高い声は出せない!」と思った瞬間に、ノドの筋肉は緊張してしまいます。
当然、声は出せなくなるのです。
「格好悪い声は出したくないな」と思った瞬間に、声は作為的で嘘っぽい声に変わりますし、「私の声、嫌い」と思った瞬間に、声は空虚で、嫌な響きに変わります。
「自分の内面を見られたくない」と思えば思うほど、あなたの内面は、声にあからさまに表れてくるものなのです。
怖いですね~。
私たちは、自分の声をネガティブにとらえ過ぎています。
自分の声の嫌いなところは、スラスラといくつも言えるのに、好きなところは、まったく言えなくなる人の多いこと・・・
◆おしゃべりを止める方法
では、どうすればもっと心地良く声が出せるようになるのでしょうか。
簡単!!簡単!!
そのおしゃべりを止めればいいんです。
おしゃべりを止める方法は、ただひとつ。
徹底的に、身体を意識するんです。
声を出すときには、姿勢がとても大事だとお伝えしましたよね。
それから、深い呼吸やリラックスも。
そこで、まず身体のポジションを意識。
脚、骨盤、胸、肩、背中、首、あご、頭の位置など。
続いて、腹筋、脇腹、背中をしなやかに使って、深い呼吸。
その呼吸に声を乗せて、発声します。
身体に出来るだけ負荷をかけず、息の流れを意識して、ただただ無心に声を聴いてみます。
ほら、心の中で余計なおしゃべりをしているヒマなんて、なくなるでしょう!
◆パフォーマンス能力の向上
身体に意識が向いていると、パフォーマンス能力は飛躍的に向上します。
不思議でしょ。でも、本当のことです。
緊張で身体がふるえたり、人前で声が出せなくなったり、スムーズにコミュニケーションがとれなくなるのは、心、つまり脳のおしゃべりに、とらわれ過ぎているからなんです。
おしゃべりを止めて、身体や声、表現することに集中できれば、とても楽になります。
今まで出せなかったはずの音が、びっくりするほど楽に出せることもありますし、相手の心にスッと届く表現が、自然にできるようにもなるのです。
◆それでも苦痛が好きな人
自分を否定するおしゃべりが止まない人たちは、身体や心に負荷をかけて、苦しみながら何かを成し遂げるというのが大好きです。
しかも、楽しんではいけないと思い込んでいます。
自分をいじめるのが大好き、と言い換えてもいいかも。
ですから、楽にふわっと声が出せると、「これは私の声じゃない」とか、「楽すぎて嘘っぽい」と思う人もいるようです。(^_^;)
そして、せっかくステキな声が出せているのに、「出来ない」「無理だ」「ダメだ」という自分の殻に戻ってしまうのです。
何を選択するのかは、その人次第。
でも私は、苦痛や修行や自己否定はもうイヤ。
(過去に散々経験しました(T_T))
心地良く声を発して、楽しく幸せに生きたいと思っています。
あなたの心の中のおしゃべりは、いかがですか?
(2007年6月6日発行号より)