もとしたいづみさんの新刊が出たクラッカー

おばけのバケロン バレエだいすき! (ポプラちいさなおはなし)/もとした いづみ

¥945
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いやぁ、さくさくと新刊が発行されて、もとしたさん、大活躍アップ
つじむらあゆこさんの絵も、キラキラと可愛くて、いい世界観だなぁキラキラ

今回、バケロンがちょっとした人助けをするんだけど、頭に付けているリボンをくるっと回して姿を消して、人を助ける。
相手側に気付かれないように、さりげなく。
助けられている人が負担にならないように。
そして、助けられた後で、ちゃんと自分の力に自信が持てるように、そっと。

これが、「粋」ってもんだと思うな。
もとしたさんは、きっとそういうことを、ちゃんと分かっている人。

人助けをする時は、助ける側の表現のニュアンスが大事。
助ける人の心遣いや繊細さが、その行為には表れるドキドキ

でも、あまりに繊細にアプローチしすぎて、何もしなかったのと同じくらいに効果が薄くなるのも考え物だけどねぇ。
バランスって、難しい。

子どもたちには、バケロンのように、大好きと言えるものを、ひとつでも持ってもらえると嬉しいなぁ。
大好きを生きるというのが、きっと幸せに生きるためのコツだから。

ところで、リボンを回すと身体が消えるということで思ったのだけれど、声が出しにくい人って、リボンを自分で回してしまった人かもしれない。

傷つくのが嫌なので、人に見られるのがつらいので、姿を消す。

でも、それで何年も生きてしまうと、自分で姿を消したことを忘れてしまう。
なぜ声が出しにくいんだろうと悩んでいる人の中には、実は、声を出したくない人が多い。
消えていたい人が多いのだ。

自分のそんな気持ちに気付けば、声の出は断然良くなる。

良いことをするときは、姿を消して。
自分を表現する時は、堂々と。


バケロンも、頑張っているよ!