ストレスは、血液の流れを悪くします。
血中の白血球や血小板が固まって、スムーズな血流を阻止するのだそうです。
すると、身体にはさまざまな症状が表れます。

頭痛、肩こり、冷え、不眠、イライラ、記憶力の低下・・・

病気とまでは言えないけれど、慢性的に疲労感が抜けなくて、辛い症状が続くわけです。
こうなると、身体はガチガチに固まってしまいます。
当然、呼吸も浅くなり、声も出しにくくなるのです。
さらに、気持ちもかたくなになり、表情も暗くなります。
そう、声・呼吸・心・身体、全部つながっていますものね。

◆ストレスと仲良し!
生徒さんが声を出している途中に、私は肩や腕・首などに軽く触れてみます。
すると、ガッチリと全身に力が入って、硬直してしまったような方がとても多いのです。
これでは、ノドを痛めてしまいます。
ストレスや、緊張状態が過多になっているのです。
声を育てるために必要なのは、「正しい姿勢」「深い呼吸」「リラックス」の3要素。
ストレスとは対極にあります。

でも、ストレスを完全に消し去るなんて、現代社会では至難の業。
ストレスが許容範囲を超えないように、上手に付き合っていく方法を探って行きましょう。

◆自分を大切にして
まずは、身体の循環を良くすることで、かなりの問題は解決します。
ポイントは「生活習慣」の見直しと実行。

◎栄養バランスの良い食事
◎適度な運動
◎充分な睡眠

何だか当たり前過ぎてつまんない答えですが、実は、これ以外にないんです。
いきなり過激に頑張り過ぎては、逆効果ですよ。
適度に楽しく、継続して続けることがコツです。

すると、血流がスムーズになり、身体がイキイキとしてきます。
闇雲に不安に陥ったり、イライラすることもなくなります。
これに、意識的な深い呼吸が加われば、鬼に金棒。
身体が開かれて、声もしっかりと出せるようになります。

自分を大切にするというのは、身体の機能が無理なく働けるように、ケアをすることでもあるのです。
あなた本来の声の輝きは、身体と心の健康なしにはあり得ません。

(2007年4月7日発行号より)


メルマガ・呼吸の奇跡☆声の魔法