◆中学生の息子が反抗期で困っています。話ができません。
(47歳・山下さん女性)
息子の反抗期と声のお悩み相談って、何も関係がないじゃないか!
と思うでしょ。
関係、ある。
というか、声の側面から反抗期を見つめることも出来るんですな。
昨日まで、可愛い天使のようなボーイソプラノで話していたわが子が、
一夜明けたら妙なおっさん声になっている、変声期。
お母さんは、びっくり仰天です。
いや~、びっくりしているのは、お母さんだけじゃない。
なんたって、本人が一番ショックを受けているはず。
自分の中から聞こえてくる音声が、ど~んと一オクターブ下がった
わけですから、混乱しないわけがない。
ちょうどホルモンバランスも急激に変化している時期なので、
「母さん、オレ、どうかしている、おかしいよ!」という事態になっております。
だけど、素直に変だよとは伝えられない。
肉体的な変化は、かなり恥ずかしい。
そんな繊細な心持ちになっているところへ向かって、
「あんた~!どうしたのよ!何やってんの!」といつもの口調、いつもの
声色のお母さんがやってくる。
「うっせなぁ~、ほっといてくれよ」という反応が返ってきて当然なわけです。
ここで、断然有利なのは、声の響きの良いお母さん。
子どもの心と身体に染み込みような声で、会話が出来れば、
「あぁ、大丈夫。ちょっと待ってて、後で話すから」と息子も落ち着いてくる
というわけ。
お母さんの緊張を、そのまま子どもにぶつけてはいけませんよ。
ゆっくり呼吸をして、落ち着いて、静かに、身体の振動、つまりご自分の骨
の振動を感じながら話してみましょう。
さらに、息子の気持ちを「聴く」ことを優先させて。
そうすると、お母さんの骨と、息子の骨が共鳴し合います。
これ、重要です。
コミュニケーションは、骨と骨で行えると、無用なトラブルは起こらないと
言われています。
骨が振動する音声は、聴いているだけで心地いいからね。
焦らなくても、OK!
反抗期なんて、健全に成長している証。
誰でも通る道ですって。
寂しいかもしれないけれど、そっと静かに、信頼して見守ってあげていて
ください。今の態度が、これからの親子関係にしっかりつながって来ますよ。
それよりも、まずは、お母さんも楽しいことを見つけて!
お母さんが楽しそうだと、それだけで、、息子さんは安心して反抗期を過ご
すことができるんですから。
もう一度、言います。
コミュニケーションは、骨と骨。
検討を祈る!