私の最初の師匠は、あの「勝新太郎」氏。
とんでもない言動で世の中を騒がせていた人だが、本物の表現者、天才、本物のアーティストだった。
「カチカチに固まった土地からは、何も生まれてこない。
柔らかく、ドロドロとうねっているような土地からは、
時々ボコッボコッと、凄いものが生まれてくる。
マグマのようにな。
それをつかまえるんだ」
「自分を、いつでもニュートラルな状態にしておきなさい。
ニュートラルでいれば、いつでもギアチェンジして、ダッシュできる。
ニュートラルでいれば、ギアを入れる瞬間も、おのずとわかってくるから」
心も身体も柔らかく・・・
出来ているかな、私。
勝センセイは、こうも言ってくれた。
「moment to a moment」
何かが起きる瞬間、そしてその次の瞬間。
この瞬間と瞬間との間にある「空白」「間(ま)」「無」。
「実は、これが一番大切なんだ。
空白を読む力を、身に付けなよ。
いいな・・・」
あぁ、深い・・・。