今日は、いっぱい泣いた。
看護師のMさんが教えて下さった「野の花診療所
」。
鳥取県にある、19床のホスピスだ。
院長の徳永進さんのエッセイを読んでいて、生きる
ということは、死に向き合うことでもあるのだとあらた
めて感じた。
患者さんたちのエピソードは、淡々と書かれているの
だが、それだけに胸の奥底がふるえてくる。
人としての尊厳を守り、生きて、死んで行くということ。
生と死は誰でも同じ。
でも、ひとりひとりの想いは、違う。
その想いを救い上げ、満たし、人生の終わりに寄り添う
医療。
私は、自分の仕事の中で、そんな風にそれぞれの人
の声にならない想いを、救い上げているのだろうか。
静かに寄り添い、コミュニケーションの振動を循環さ
せることが出来ているのだろうか。
うぬぼれるなよ、心して生きろよ
そう言われた気がした。