ある四十代の女性です。


レッスンの最中に、自分の苦手なことが出てくると、猛烈に拒否反応を示しました。


あまりにもその様子が、イライラしているので、「そんなにイヤなら無理をすることなんてないよ」と言って帰っていただきました。


朗読もイヤ、滑舌のレッスンもイヤ、歌もイヤ、でも自分の欠点は克服したい。声を良くしたい。


そんな都合のいい話はないからです。


彼女から連絡が途絶えて、数ヵ月後。


再び彼女からレッスンの申し込みがありました。


「この年齢で、嬉しいことに、新しい仕事が決まりました。あれから、ずっといろいろ考えていたのですが、たくさんの人たちが、影で努力をしている姿も知りました。
来年は、結婚も考えて見たいと思っています。


もう一度、自分にチャレンジしたくなって・・・」


そんな彼女に、私は歌の発声練習をしました。


以前は、まったくできないと言って、拒否していたレッスンです。


ところが、見事な声で歌いきったのです。


「あら、出せるじゃない!」


「ほんと、出せますね。初めてです。


 自分の声を聞いてびっくりしました。うわ~、歌えるんだ私!


すごい!!」


この変わりように、びっくりしたのは私です。


でも、彼女の輝いた表情を見ていると、声のコンプレックスなんてもうとっくに解消していると思えました。




「心」「身体」「呼吸」「声」はひとつです。



どれかひとつが変われば、すべてが連動して変わっていきます。


あなたも、無理せず自然に、心地よく、ご自分を楽しんでみて下さい。


ちょっと超えたら、案外身近に輝きの種はあるはずです。

◆ボイストレーニングのマミィズボイススタイル