手術を受けた方からのメールです。


『術前に深呼吸の指導があり、早期回復のための有効性を説明され
 ました。
 
*傷を治すためには、たくさん酸素を使います。
*深呼吸をすることで、緊張をとり、傷の痛みを和らげます。
*肺全体に空気を送り、術後の合併症(肺炎)を予防します』


なるほど!

先日、私の友人が入院手術したときも、同じように呼吸の指導を、
されたようです。


Kさんが教えてくださったように、有効性は上記の項目に集約され
るのでしょうね。


リラックス、そして代謝を高め、炎症を抑える。


ただでさえ緊張する入院生活です。

しかも、大きな手術をした後でしたら、余計ストレスがかかりますものね。


呼吸は、命の底辺を支えているものなので、ゆったりと整えるテクニック

を持つのは、とても大切なことなのだと思います。


また、深い呼吸をすると、動脈硬化も予防できると実証されたようですよ。


血管の中にある詰まりも除去され、細くなった血管を太くする効果もある

ようです。スゴイですね!!


その中で、お医者さまの、ちょっと気になる発言がありました。


「深呼吸をしすぎると、クラクラしたり、倒れる人もいるので
 無理をしないように」


とのことでした。

でもこれって、胸式呼吸の場合です。


胸で呼吸をしていると、深呼吸をしているつもりでも、浅い呼吸を
繰り返してしまいます。


吸うことばかりに意識が向いてしまって、吐くことがおろそかにな
るからです。


体内の酸素と二酸化炭素のバランスが悪くなって、気持ちが悪くな
るんですね。


腹式呼吸をゆっくりと繰り返していると、気分が悪くなることは、
ほとんどありません。


腹式呼吸のコツは、細く長く、ゆっくり吐く、が基本です。

そして、力を入れないように、吐ききって、身体をゆるめます。


すると、自然に体内に空気が流れ込んでくるので、それ以上は無理
に吸おうとしないで、身体の感覚にまかせます。


これを静かに続けるのです。

すると、自律神経も安定して、心臓が穏やかに動きますよね。

吐く息が長い人は、息が長い人。

つまり、「長生き」ができる人なのです。


(2005年11月16日発行号より)



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