私は歌い手なので、ギターやピアノなどの伴奏者と、ステージに立つ
ことが多くなります。
伴奏者は、私にとって大切なパートナーです。
歌手と伴奏者。
このふたりの息がばっちりと合っていると、お客様もワクワクするし、
心行くまで演奏を楽しめます。
歌のステージだけでなく、「息が合った仕事」や「息の合う人たち」
は、その当事者だけでなく、周囲で見ている他の人も、なんだか楽し
くさせてくれますね。
誰かと息を合わせられるって、とても幸せなことです。
◆息が合うということ
これは比喩ではなく、「息が合う」時というのは、実際に双方の呼吸
のリズムが、同じになっているようです。
例えば、私が歌の途中でブレス(息継ぎ)をすると、伴奏者も同じ所
でブレスをしています。
このブレスのタイミングが違ってくると、演奏がギクシャクとした、
噛み合わないものになって来るから不思議です。
歌い手と同じように、伴奏者も心の中で、一緒に歌いながら楽器を演
奏しているんでしょうね。
最高に良いステージになると、お客様の呼吸のリズムも一緒になって
来ます。♪o(^-^)o♪
「会場の全てが一体化して・・・」などと言われる感動的なステージは
まさに、会場全体の呼吸のリズムがひとつになっているんです。
いいな~!
◆心を添わせるということ
息が合うって、人を陶酔させますよね。
恋愛だって、そうでしょ。(*^_^*)
息の合った恋人同士なんて、ステキじゃないですか。
息を合わせるというのは、お互いに心を寄り添わせることなのかもし
れませんね。
もう、自分のことだけで精一杯!ぎりぎりの状態!!などと言う時は、
相手の心を感じる余裕もなくなって来ますものね。
「余裕」「ゆとり」「楽しみ」「遊び」「思いやり」「信頼」
こんな感覚から、息の合う関係や瞬間が生まれてくるような気がしま
す。
自分の呼吸が乱れていたのでは、なかなかこの楽しさは解りません。
奇跡と魔法は、誰かと息を合わせるという行為の中にも、たくさん、
隠れているようです。
あなたは今、誰かと息が合っていますか?
(2005年4月27日発行号より)
◆ボイストレーニングのマミィズボイススタイル