仏典「仏説大安般守意経」の中で釈尊が、入息出息(呼吸)に
ついて説いています。
その中でポイントになるのは「吐く息を出来るだけ長くするよう
に」ということです。
それから、白隠禅師が修めていた丹田呼吸法も、臍下丹田を使っ
た呼吸法で、やはり吐く息が要。
歌や朗読などの表現芸術も、水泳などのスポーツも、吐く息を効
率よくコントロールすることがベースになります。
伸びをした後、身体を元に戻すと無理をしなくても、自然に息が
入り、出て行きますよね。
でも、長く吐き続けようとすると、腹筋、背筋だけでなく、姿勢や、
脚、胸など、それこそ全身の助けが必要になります。
吐く息に意識を向けるのは、自分自身の身体と対話をすることな
のかもしれません。
1日10分で良いので、ゆっくりと意識的に呼吸をしてみましょう。
耳を澄ますと、あなたの身体、そして心から、大切なメッセージ
が聞こえてくるはずです。きっと。
それが、幸せの扉を開く「鍵」だと、私は思っています。
◆ボイストレーニングのマミィズボイススタイル