私が発声のレッスンをする時、生徒さんに「自分の声を観て」と言うことがあります。


もちろん声は見えないものですが、声の威力や方向性は見る(観る)ことが出来ると思っています。


「観る」ことが難しければ「感じる」と言い換えても構いません。


大きな声を出していても、耳元でガンガン鳴るだけで、こちら側に届かない声の人がいます。


エネルギーの足りない人の声は、声を発した途端に、足元にストンと落ちてしまうように感じる事もあります。


向かい合って話をしているのに、頭の上を通り過ぎて行く声。


ささやいているのに、まっすぐにこちらの胸に飛んでくる声。


たくさんの声を興味を持って聴き始めると、声を観る(感じる)事は意外に、易しいことだと気が付きます。


人の印象は、声で判断することが多いのですから、普段何気なくしていることを、意識して行うだけでいいのです。


では、あなたは、あなた自身の声が観えていますか?


◆好きな人に気持を伝える時、あなたの声は、誠実に「あなたの


想い」を、相手の心へ届けているでしょうか?


◆大切な人が苦しんでいる時、あなたの声は、相手の存在を優し


く包んでいるでしょうか?


今日は少しだけ、ご自分の声の行方を観ていて下さいね。


◆ボイストレーニングのマミィズボイススタイル