声帯は、私たちが眠っている時は、一緒に休んでいます。


朝、目覚めると声が出難くなっていますね。


これは、声帯もまだ目覚めていないからです。


ここで、いきなり過激な運動をする(大声を発する)と声帯がびっくり
して、炎症を起こしてしまいます。


ケアの第一は、入念な準備運動です。


●ある程度、身体を目覚めさせた後に、声帯の準備に取り掛かります。
 

まず口を閉じて「ハミング」をします。「ん~~」という声ですね。

咽喉に手を当てると、ビリビリと振動しているのが解りますね。
これは声帯、及びその周辺が音によって、共振しているからです。

しばらく、ハミングを楽しむと咽喉のあたりが柔らかくなって来ます。


●次に、自分にとって最も高い音と、最も低い音をハミングで出してみ
 ましょう。


ゆるやかな曲線を描くように、高い音から低い音へと、まんべんなく、

咽喉を使ってみます。
 
●口を丸く大きく開いて(顔周辺の力を抜いて下さいね)声を前に出す
 ように発声してみましょう。


「あ~」でも「ま~」でも構いません。
これを高低おりまぜながら、しばらく続けます。

一通り、音と声を楽しんだら、もう一度ご自分の声をチェックしてみて

下さいね。


声帯は筋肉なので、動かすと潤って来ます。


正しい発声をしていると、咽喉は渇くどころか、潤ってどんどん調子が

上がって来るはずです。


(2004年9月28日発行号)



◆ボイストレーニングのマミィズボイススタイル