体内に充分な酸素が取り入れられると、自律神経を始めとして

身体のさまざまな部分のバランスが取れるようになります。


頭の中がとってもスッキリとクリアになりますし、精神状態も

安定して来ます。


女性ならホルモンのバランスが良くなり、お肌ツヤツヤも夢では

なくなります。


ところが、その「深い呼吸」=「深呼吸」
これがけっこうクセモノなのです。


深呼吸だけをハフハフ繰り返しても、胸だけ、上半身だけを力ん

で使っていては、あまり効果がないのです。


それだけでなく、過呼吸になってしまって気が付くとバッタリ倒れ

た後だった、なんてことにもなりかねないのです。


そうならないためには、多少の知識とテクニックが必要です。

まずは知識の部分。

最初は「肺」についてのお話しです。

とても当たり前で簡単なことなので、ちょこっとだけご自分の

身体の内側に目を向けて見て下さいね。


肺は胸の肋骨の中に、左右ひとつずつ袋状のものが付いて

出来ているのはご存知ですよね。


さて質問です。

この肺のテッペンはどこでしょう。


これが、ナント鎖骨の上。


鎖骨って、女性が胸のぐっと開いたドレスを着ていたりすると、

両肩から首の下あたりに向かってスッと横に並んでいるのが

見える、ちょっとセクシーな2本の骨です。


肺の一番上は、その鎖骨の上。


ほとんど首の付け根のすぐ下にまで来てるんです。

ちょっとビックリですね。


そして、肺の一番大きな所が乳首のあたり。肺の底辺は、ちょう

ど乳房、つまりオッパイの下のライン。アンダーバストの位置

です。


以外と小さいし、高い位置にあるでしょ。


肺は自力で袋を広げたり、しぼめたりして呼吸を促すというより

も、その周辺にある肋骨や脊柱、身体全体の筋肉がしなやか

に拡がったり伸びたりすることで、呼吸を成立させています。


ということは、首、肩、胸、背中が緊張して強張っていたのでは、

肺は機能しにくくなるのです。


それでも深呼吸は必要だからと、無理矢理胸を開いたり閉じた

りして呼吸をしようと頑張っても、身体に余計な負担がかかるば

かりで、何の効果も得られないという虚しい結果になります。


それではもったいないですよね!


(2004年7月20日発行号)



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