娘の耳は、手術をすることになりそうだけれど、今は腫れがひくまでしばしの様子見。
痛みも随分楽になったようで、ご機嫌に過ごしている娘を前に、私や夫もひと安心で穏やかに過ごしている。
ところが…
歯ぐきが痛い!!
そういえば数日前からシクシク痛んでいたっけ。
痛みに気が付くと、痛みがノビノビと自己主張を始める。
一気に、限界に達してしまった。
「ごめん!病院へ行く!!」
と家を飛び出し、初めて訪ねる近所の歯科医院に駆け込むと、優しい笑顔の先生が、丁寧に診察をして治療法を説明して下さった。
どうやら、左奥歯の根っこに病巣があるらしい。
「さっそく治療を始めましょう。これから、麻酔をかけますね」
ま、麻酔!!そうか、歯医者なんだから、麻酔をかけてガシガシ治療するのは、当然じゃないか!
痛みのことで頭がいっぱいで、痛みを伴う治療にたいして心の準備が出来ていなかった。
「麻酔が嫌だったら、そのままで頑張って治療しますか?」
と、笑顔で気遣って下さる先生。
「い、いや、麻酔して下さい。痛いのイヤです」
「はい、わかりました。ちょっとチクっとしますよ~」
ブスッと麻酔の注射針が刺さる。
いっ!痛たっ~~~~!!私は痛みに弱い。
ガクガクと身体がふるえ出し、麻酔注射だけで、全身が過激に反応。
その後は、半分気を失ったような状態で、笑顔王子のナスガママになった。
アゴがはずれるかと思うほど、口の中にがっつりと王子の手やあれこれの器具が入れ込まれ、ようやく治療が終了。
口をゆすごうと水を含むと、口左半分から水がぴゅ~と飛び出した。
これが、麻酔の効果か…
全然、感覚がない。
ちょっと面白がっているうちに、はたと気づいた。
この後、すぐにレッスンが入っている!!
あ~~~、しまった!!
自分の段取りの悪さにがく然としながら、笑顔王子の歯科医師を残して、そそくさと病院を後にした。
どうやら私は、麻酔が強烈に効くタイプらしい。
治療1時間後のレッスンの時も、口左半分がまったく動かない。
「ひぇんなしゃべり方で、ごめんなひゃいね」
と謝りながらの、不細工なボイトレとなった次第。
あぁ、これは日頃のケアをおろそかにした結果。
ごめんなさい。反省してます。
◆ピュアボイストレーニングのマミィズボイススタイル