お金のブロックが外れた日
いらっしゃいませ、マスターの濱田預士之(はまだよしゆき)です。
「もっとお金を稼げるようになりたい」。
そう思っているのに、「なにか」が自分を限界づけている。
そんなことを何処かで感じていませんか?
そうして「お金のブロックを外す」ということを、講座やセッションでやってきた方もいらっしゃると思います。
だけどまだ変わらない。
そんな思いをしていませんか?
わたしも長い間そう感じていました。
ですがあるとき、本当にお金のブロックが外れる日がやってきました。
今回は「なにをやっても外れなかった、お金のブロックが外れた」実体験談をお伝えしますね。
今夜のバーのカウンターでは、マスターと起業家のAさんが「お金のブロックを外す」ことについて話していますよ。
あなたも一緒に2人の会話を聴いてみませんか?
さあ、あなたもカウンターのお隣の席にどうぞ。
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お金のブロックが外れた日
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登場人物
【М】
マスター
【A】
起業家Aさん
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【A】
マスター、こんばんは。
【М】
やあ、これはAさん、いらっしゃいませ。
おひさしぶりですね。
【A】
ご無沙汰してます。
ボウモアのハイボールをいただけますか。
【М】
ボウモアでハイボールですね。
かしこまりました。
【A】
あの...マスターに相談というか、聞いてみたいことがあるんですが...。
【М】
なんでしょう?
【A】
実は先日、自営業をやっている知人と話していたんですが、
彼が「自分にはお金のブロックがあって...」ということを言いだしたんですよ。
【М】
お金のブロックですか?
【A】
ええ。
でね、彼、何度も「お金のブロックが...」って言うんですね。
【М】
あ、はい。
【A】
でね、何度も耳にしているうちに、あれ?もしかしてこれ、自分のことかな?って思いはじめたんです。
【М】
ああ、なるほど。
【A】
マスターがいつも言っているように、わたしの周りの人は自分の投影だとしたら、彼は僕じゃないですか。
だとしたら、お金のブロックがあるのは僕で、実はそれを「もう外せ」ってことじゃないのかなって...。
【М】
なるほど。
【A】
で、マスターなら、お金のブロックを外した経験談をお持ちじゃないかなって思って...。
【М】
それならバッチリの話がありますよ。
お話ししましょうか。
【A】
ぜひお願いします。
【М】
かしこまりました。
はい、ではまずどうぞ、ボウモアのハイボールです。
【A】
ありがとうございます、いただきます。
【М】
実はわたしもAさんと同じ体験があるんですよ。
あるとき起業家の友人が「お金のブロックがあるみたいで..」と言い出したんです。
【A】
あ、僕と同じですね。
【М】
ええ。
で、彼が何度も同じことを口にするので、「あれ?これ、自分のことじゃないかな」って思いはじめたんです。
【A】
うんうん。
【М】
そんなある日のことです。
知人のコンサルタントと話していたら、「マスターって何処かで【お金の受け取り拒否】をしていませんか?」って言いだしたんです。
【A】
お金の受け取り拒否ですか?
【М】
ええ。
その頃わたし、新しいコーチングのプログラムを作ろうしていていた時でした。
で、価格を決める時、金額を設定するのに迷っていたんです。
【A】
それ、僕もです。
【М】
わたしがコンサルタントにコースの価格の案を話すと、いつも「安すぎますよ!」と言われていました。
【A】
ああ!僕と全く同じですよ。
【М】
ですよね?
コンサルタントは「このくらいはちゃんと貰ってください」と価格を提示してくるんです。
でも、わたしは「その価格では、高くて、誰も受けてくれない気がする」って感じていました。
そこで、わたしは「その金額を提示する自信がない」って言ったんです。
【A】
すごいわかります、その気持ち!
【М】
そうしたらコンサルタントが言ったんです。
「マスター、(お金を)受け取り拒否していると思います」って。
【A】
.............。
【М】
彼は心理学にも精通していたので、「お金のブロックを外しましょう」と提案してきました。
そこでお金のブロックを外すワークを始めたんです。
【A】
う...うん。
【М】
実はわたし、それまでも、そのようなワークは散々やってきていました。
ですが、それまでは変わらなかった。
だけど、彼が「やりましょう」というので、言われた通りやってみたんです。
【A】
うんうん。
【М】
まず、指示通り、「お金を受け取る場面」を想像してみました。
で、「どんなことを感じますか?」と聞かれました。
【A】
うんうん。
【М】
そこでわたしは正直に感じたことを話しました。
「なんだか嫌な感じがする」
「うしろめたいような感じがする」って。
【A】
そうしたら?
【М】
そうしたらコンサルタントは「『じゃあ、自分は怖い』って言ってみてください」って言いました。
【A】
わたしは怖い....。
【М】
そして次にこう言ったんです。
「わたしは怖くていい」って言ってみてくださいと....。
【A】
わたしも、それと似たワークやったことあります。
【М】
そうですよね?
わたしも、何度も似たワークをやっていました。
ですがこのとき、ハッとあることをコンサルタントに「話しておかないといけない」と思ったんです。
【A】
何を話さなくちゃって思ったんですか?
【М】
わたしはコンサルタントに言いました。
「このワークをやる前に、話しておかないといけないことがあるんです」
そう言って、わたしは次のことを話しはじめました。
【A】
...........。
【М】
実はわたし、小学生の時、父親の財布からお金を盗んだことがあります。
どうしても欲しいおもちゃがあって、お金を盗んだんですって。
【A】
あ....僕もだ........。
【М】
とても高価なおもちゃだったので、わたしは1万円を父の財布から盗みました。
そうして欲しかったおもちゃを手に入れたんです。
ところが家に帰ると、お金を盗んだことがバレていました。
【A】
....全く同じだ....。
【М】
ところがいくら盗ったかまでは、バレていないようでした。
父からは「いくら盗ったんだ?」と問いただされました。
そこでわたしは.....。
【A】
...........。
【М】
「千円....」って嘘をついてしまったんです。
【A】
あ......。
【М】
更に買ったおもちゃも、ゴミ捨て場で拾ったと嘘を言ったんです。
【A】
..........。
【М】
父は「捨ててあった場所に返してこい」と言いました。
そして母に「そんなに欲しかったのなら、一緒におもちゃ屋に行って買ってやりなさい」と言ったんです。
【A】
あっ..........。
【М】
わたしは「いらない」と言いました。
ですが父は「正直に本当のことを言って反省したから、欲しかったおもちゃを買ってやる」言うのです。
【A】
....ああ...。
【М】
おもちゃ屋は近所に一軒しかありません。
わたしが盗んで買ったあのお店だけです。
だから行きたくありませんでした。
でも、「いいから買ってやる」と言われ、わたしは母と手をつなぎ、おもちゃ屋に行ったんです。
【A】
......。
【М】
母には、おもちゃ屋の近くのゴミ捨て場に「ここで拾った」とここでも嘘をつき、わたしは新しいおもちゃをそこに捨てました。
そうしておもちゃ屋に連れて行かれました。
【A】
う.....うん....。
【М】
わたしはずっと顔を見せないように、うつむいていました。
わたしの頭上では、母とおもちゃ屋の店主のご夫婦が話しているのが聴こえていました。
【A】
..........。
【М】
おもちゃは今朝売れて、もうないと残念そうにお店のご主人が言うのが聴こえ、
母は「売れ切れちゃったんだって、残念だったね」と優しくわたしに声をかけました。
【A】
う....うんうん.....。
【М】
わたしはうしろめたい気持ちでいっぱいでした。
そして,,,,耐え切れずに、思わず顔を上げてお店のご夫婦の顔を見上げました。
そこには.....。
【A】
...........。
【М】
驚きの色を隠せない、ご夫婦の顔がありました。
【A】
ああ.....同じだ........。
【М】
わたしはずっとこのことを、うしろめたく思ってきたんだと気づきました。
そのことをコンサルタントに伝えたんです。
【A】
ああ..........。
【М】
するとコンサルタントはこう言いました。
「じゃあ、まず両親に謝りましょう」って。
【A】
.......謝る.....。
【М】
わたしは目の前に、その頃の両親が座っているのをイメージしながら謝り始めました。
【М】
お父さん、お母さん、御免なさい。
僕は嘘をついていました。
本当は1万円を盗んだのに、千円しかとっていないと嘘をついていました。
そしておもちゃを拾ったと嘘をついていました。
【A】
あっ...........。
【М】
そして買ったばかりのおもちゃを、ここで拾ったと嘘をつき、捨ててしまいました。
お店のご夫婦にも、お年玉で1万円を貰ったって嘘をつきました。
僕は自分がしたことがばれるのが怖くて、嘘を重ねていたんです。
そしてそのことをずっと隠して黙っていました。
【A】
.........。
【М】
うしろめたかった...ずっと後ろめたい気持ちを、何処かで感じてました。
自分がやっていることで、自分自身を汚しているって知っていながら、
自分の保身しか考えす、自分のことしか考えず、嘘をついて、そうして自分自身も誤魔化してきました。
【A】
.......ああ.......。
【М】
お父さん、お母さん、本当にごめんなさい。
本当に申し訳ありませんでした。
そう謝ったんです。
【A】
ああ....僕も....僕もそうだったんだ。
【М】
このときわたしは「はじめて」ちゃんと謝ったと思いました。
それまでもこのようなワークで、両親に謝ることはしてきました。
でもそれは........。
【A】
それは........自分のお金のブロックを外すためで......自分のためだった.........。
【М】
ええ。
本当に申し訳ないと思って謝っていたんじゃなかったんです。
自分のためにやっていたんです。
【A】
僕も....僕もそうです。
【М】
でもこの日は、自分が同じことをされたら、どんなに傷つくだろうって思いました。
そうして本当に申し訳ないことをしたと思い、謝ることが出来たんです。
そうしたら....後ろめたい気持ちが消えていました。
【A】
ああ...僕、この話を聞く必要があったんですね。
僕も.....ずっとうしろめたかった。
心の底では、ずっと謝りたかった....んですね。
【М】
この話はAさんのお役に立てたでしょうか?
【A】
あ.....ごめんなさい....ちょっと泣けてきちゃって...(笑)。
なんだか....やっと本当に両親に謝れるって思いました。
なんだか...とても温かい気持ちになりました。
【М】
それはよかったです。
【A】
マスター、ありがとうございます。
マスターも一杯飲ってください。
【М】
ありがとうございます。
では、わたしもウィスキーを一杯、頂戴いたします。
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◆著者プロフィール◆
濵田預士之(YOSHIYUKI HAMADA)1966年 京都生まれ
プランド・ハップンス・タンスコーチ 約30年にわたり、
コーチング、誘導瞑想を使ったカウンセリングを3000名以上に提供。
2001年バーをオープンし「マスター」の愛称で親しまれ、
潜在意識と豊かさをテーマに描いたメルマガは評判となり、
現在まで22年間・ブログ18年間と毎日書き続けている。
2007年座禅の老師との出会いから、座禅などの修行をスタート。
本当の自分と一体となる仏性(ぶっしょう)を体験。
「本当の自分とは」「この世界の仕組みは」を
心理学やプランド・ハップンスタンス理論を使って伝えている
著作に「わたしが目覚める~マスターが伝える悟りのお話」ナチュラルスピリット社がある