酒と悟り 第二十話 本当の手放すということ | 深層意識の力を利用し、夢を実現する

酒と悟り 第二十話 本当の手放すということ

────────────────────────

【無料公開中】

人生・仕事・人間関係に奇跡を生む

ハート(魂)のコミュニケーション7日間メール講座

こちらからご覧ください

 

【無料公開中】

あなたの天才性を目覚めさせる5日間メールレッスン

こちらからご覧ください

────────────────────────

 

こんにちは、スピリットナビゲーターの
マスターこと浜田義之です。

 

毎週金曜日シークレットメルマガ(無料)でお送りする、
本当の自分・魂の本当の目覚めへと導く物語。


この「酒と悟り」の物語は、
物語の行間から深い「気づき」や「閃き」
「インスピレーション」を受け取れるように
意図して創作している【特別なお話】です。


どうぞ行間から気づきや閃きを受け取ってください。

────────────────────────

    これまでのあらすじ


バーで不思議な紳士と出会ったことをきっかけに、
男に本当の自分へと目覚める旅がはじまった。


禅の老師もとで修業をはじめた男に、幻想的な体験が訪れた。


鮮やかな映像、極彩色鮮やかな幾何学模様や曼荼羅模様。


男はそれら神秘的な映像に魅了され、酔いしれた。


だが老師からは「油断しているからそのようなものを観るのだ」と
言われてしまう


男は幻覚を消そうと、今この瞬間の一呼吸に集中しようとします。


ですがまったく幻覚は消える気配を見せません。


そして..........。

────────────────────────

◆この話を第一話からメルマガからどうぞ

────────────────────────
       本当の手放すということ
────────────────────────


一呼吸に集中する。

 

 

出ていく息.....入ってくる息....。

 

 

雑念にとらわれないよう一呼吸に集中する。

 

瞼の裏に繰り広げられる極彩色の映像体験。

 

この雑念にとらわれないように、
一呼吸に集中しようとする。

 

映像は消えない。

 


ますます鮮やかさを増す映像。

 

 

 


消えない!

 


苛立ちが湧き上がってくる。

 


消えない!

 


怒りが湧き上がってくる。

 


違う!そうじゃない!怒りにのまれるな。
雑念にとらわれるな!
一呼吸に集中しろ!

 


男は一呼吸にしがみつこうともがき続けていた。

 

めくるめく映像を無視しようとし、消そうとし、
消えない映像に苛立ちが湧いてくる、怒りが湧いてくる。

 


その苛立ちにとらわれそうになり、
そのことにまた苛立ちが湧き上がり増幅される。

 


ますますひどくなる!

 


雑念にとらわれるな!
今この瞬間の一呼吸に集中しろ!

 


男は「雑念にとらわれてはいけない」

という雑念にとらわれていた。

 


執着していた。

 


だがこの時の男には

自分がそんな状態に陥っていることに、
気づくことは出来なかった。

 


抗い続け、抵抗し続け、
必死に今起こっている現実を否定し続けた。

 


これじゃない!
これじゃあない!
静かであるべきだ!

 


そんな執着にとらわれながら、
とらわれているなどとは想像もつかなかった。

 

 

ただ必死に今を否定し続けた。

 


これじゃない!これじゃない!と。

 


男は自らの思考に振り回され、
自らを苦しませ続けていた。

 


だがそんなことは見当もつかない。

 


ただ必死に呼吸にしがみつこうとし続けた。

 


格闘し、格闘し、格闘し続けた。

 


いつ終わるか見当もつかない雑念との格闘。

 


男は格闘し続けた。

 


何時間闘い続けたのだろう。

 


男はついに疲れ果ててきた。

 


延々と続き、まったく終わりのみえない

雑念との闘いに、疲れ果ててきた。

 


男は.....疲れ果てた。

 


そして.....とうとう男の口から言葉が漏れた。

 


もういいや、(雑念よ)一生出ていてくれ.....。

 


男は完全に諦めた。

 


雑念との闘いに完全に疲れ果て、ついに完全に諦めた。

 


完全に諦め、完全に闘いを放棄した。

 


もう雑念が一生出ていていい
消えなくていい

 


そう本気で思った。

 


完全に諦めた。

 


その瞬間だった。

 


映像が消えた。

 


突然静寂が訪れた。

 

頭の中の雑念も消えた。

 

まったくの静寂が訪れた。

 


目の前には禅堂の畳が夕陽に紅く照らされていた。

 


遠くに蝉の鳴き声が聴こえた。

 


あるものがあるままにそこにはあった。

 


あれだけ何をやっても消えることのなかった
サイケデリックな映像が、
次々に湧き上がってきた思考と苛立ちが、
一瞬で消えてなくなった。

 


ただただ平和と穏やかさだけがそこにはあった。

 


男ははじめて本当の「手放す」を経験したのだった。

 

 

今夜21時のメルマガにつづく。

─────────────────────

【無料・公式メルマガはこちら】

公式・あなたの真実へと導くシークレットメルマガ

 
─────────────────────

よろしかったら、ポチっとお願いします

   ↓

にほんブログ村 哲学・思想ブログへ