白隠禅師(はくいんぜんし)のハナシ | 深層意識の力を利用し、夢を実現する

白隠禅師(はくいんぜんし)のハナシ

 

こんにちは、マスターこと浜田義之です。

 

江戸時代の名僧に

白隠禅師(はくいんぜんし)という禅僧がいます。

 

白隠禅師には、こんなすごいエピソードがあります。

 

ある日、白隠禅師のもとに赤ん坊を連れた

男が怒鳴り込んできました。

 

聞くと赤ん坊は男の娘の子だと言います。

 

男は娘に「この子の親は誰なんだ!」と問いただしました。

 

本当のことはとても言えないと思った娘は、

あろうことか白隠禅師が父親だと言ったと言うのです。

 

男は「お前の子供だろう!お前が育てろ!」

と怒鳴りました。

 

すると白隠、「ほお、そうか」とだけ言って、

子供を引き取りました。

 

そうして白隠は子供を育て始めました。

 

さて、それから1年経って、

赤ん坊の本当の親たちは、

本当のことを黙っていられなくなってしまいました。

 

そして両親に洗いざらい本当のことを話しました。

 

1年前怒鳴り込んできたあの男が、

白隠禅師のところに本当に申し訳なさそうにしながら

やってきました。

 

そうして赤子を引き取るといってきたのです。

 

すると白隠禅師は「ほう、そうか」と言って、

赤子を本当の両親に返したのです。

 

さて、この話を聞くとわたしたちのほとんどは、

白隠禅師はそんなことがあっても動じないくらい、

すごい境地にいる人なんだって思いますよね。

 

ですが昨年一緒にインドを旅した友人は、

この話の本当にすごいところは、

そこじゃないんだって僕は気づいたんです!

と言います。

 

わたしが「教えて」というと、

友人は教えてくれました。

 

「白隠禅師は赤子が自分のところに来たとき、

そうか、今は自分が育ててやる時期なのかと、

理解したですよ」

 

「そして一年後、赤子を引き取りに来たとき、

両親は子供を育てる覚悟と準備が出来たんだなって

理解したんです」

 

「この話のすごさは、そこだと思うんです」

 

「白隠禅師は、目の前の出来事だけを

切り取ってみてたんじゃなくて、

大きな流れを見て理解してたんですよ」

 

そう友人は話してくれたんですね。

 

わたしはこの話を聞いて、

「ほお!そうか!」とちょっと唸ってしまいました。

 

わたしたちはついつい高名な人物の話を聞くと、

その人のことをすごい人物だという視点で捉え、

自分とは違う存在にしてしまいがちです。

 

ですがその人が、

どんな視点から物事を観ていたのか、

そこに気づいてはじめて、

わたしたちは自分の人生にも生かせる

生きた知恵を受け取ることができます。

 

成功者や偉人と自分の間に引いている

見えない境界線に気づいてみてください。

 

これまで受け取れなかった知恵を

受け取り始めるかもしれませんよ。

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