「急に腰が痛くなったから、ぎっくり腰だと思った。」
実はその痛み、腰の筋肉や背骨ではなく、腎臓や尿管にできた結石が原因かもしれません。
整体院や整形外科を受診される方の中にも、実際には腎結石や尿管結石が原因だったというケースがあります。今回は、腰痛と腎結石・尿管結石の痛みの違いをご紹介します。
腎結石・尿管結石とは?
腎臓でできた小さな結石が尿管へ移動すると、尿の流れが妨げられます。その結果、尿管が強くけいれんし、腎臓の内圧が高まることで激しい痛みが起こります。この痛みは「疝痛(せんつう)」と呼ばれ、出産や胆石発作と並ぶほど強い痛みと言われています。
腰痛との違い
腎結石・尿管結石の特徴
● 突然、何の前触れもなく激しい痛みが始まる
● 背中や脇腹から下腹部、足の付け根へ痛みが移動することがある
● 楽な姿勢が見つからず、じっとしていられない
● 痛みが強くなったり弱くなったりを繰り返す
● 血尿、吐き気、冷や汗を伴うことがある
● 身体を押したり動かしたりしても痛みはあまり変わらない
一般的な腰痛の特徴
● 身体を動かした時や姿勢によって痛みが変化する
● 腰を押すと痛みが再現されることが多い
● 安静にすると痛みが軽くなることが多い
● 筋肉の張りや関節の硬さがみられる
● 吐き気や血尿などの症状は通常みられない
見分けるポイント
筋肉や関節が原因の腰痛は、「動き」と「姿勢」で痛みが変わることが多くあります。
一方、腎結石・尿管結石による痛みは、どの姿勢をとっても痛みが治まらず、落ち着かずに歩き回るほど強い痛みになることがあります。
また、血尿や吐き気、発熱を伴う場合は、腰痛ではなく泌尿器の病気が隠れている可能性があります。
こんな時はすぐに医療機関へ
次のような症状がある場合は、整体やセルフケアではなく、早めに泌尿器科または救急外来を受診してください。
● 突然の激しい脇腹や腰の痛み
● 血尿が出た
● 吐き気や嘔吐を伴う
● 発熱や寒気がある
● 痛みが強く我慢できない
特に、発熱を伴う尿管結石は感染症を合併している可能性があり、緊急の治療が必要になることがあります。
まとめ
腰の痛みはすべてが「腰痛」とは限りません。
● 動きで変わる痛みは筋肉や関節が原因の可能性が高い
● 突然の激痛で姿勢を変えても楽にならない痛みは腎結石・尿管結石の可能性がある
● 血尿や発熱、吐き気を伴う場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
痛みの原因を正しく見極めることが、適切な治療への第一歩です。「いつもの腰痛とは違う」と感じたら、無理をせず医療機関へ相談しましょう。


