君が思い出になる前に -4ページ目
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ブログのタイトルについて

今仕事がやっと終わりました。希光は美沙子の母の純子さんが今日は面倒を見てくれています。

家に帰って落ち着いたので日記を書きます。
ブログのタイトルなのですが、妻と僕の思い出の曲からつけました。スピッツの「君が思い出になる前に」

僕と美沙子は中学校の同級生でした。
最初はちょっと話すぐらいのクラスメイトだったのですが、スピッツのアルバムを貸したこときっかけに意識するようになりました。そのアルバムに入っていた曲で二人が一番好きな曲として選んだのが「君が思い出になる前に」

それから二人の記念日はこの曲を一緒に聴こうと約束しました。

美沙子が亡くなった今でもその約束を守っています。

今日がその日です。

日記を書き終えたら聴こうと思います。


昨晩、日記を書いたせいかはわからないが、まだ妻が生きていた頃の夢を見た。
どういうわけか美沙子は一番最初に出会った時の学生の姿で、でも隣には希光がいた。
三人で仲良く原っぱのようなところでご飯を食べながら、たわいもない話をした。
夢なので会話の内容はあまり覚えていないが最後の台詞だけははっきりと覚えている。
それは妻が死ぬ時に言った最後の台詞だった。
「ありがとう。大好き」

とても小さく弱々しい声だった

原っぱにいたはずがそこはいつしか病院だった。死にそうなのにとても綺麗な妻の顔が、目が僕をじっと見た。
そしてそこで目が覚めた。

暗い静かな部屋には希光の寝息だけが聞こえてくる。

僕は希光を強く抱きしめてまた眠りについた。

妻が亡くなってから今日で…

妻が亡くなってから今日でちょうど3ヶ月が経ちました。

ようやく自分の中で落ち着き始めたことと、

知り合いの精神科医のすすめもあり、

今日から日記をつけることにします。

何より、妻との思い出を忘れないためにも

何かに書いて残そうと思います。

しかしやはり、妻のことを考えると、心が押しつぶされるような感覚になります。

妻・美沙子は癌で27歳という若さでこの世を去りました。

残されたのは私と3歳になる娘です。

娘の名前は希望の光という意味で「希光(きみ)」と言います

妻が残したかけがえのない宝物。

そして、まさに私の希望の光。

この子のためにも、早く立ち直らないと…

いつまでも落ち込んでいると美沙子に笑われてしまう。

この日記をきっかけに変わらなければ。

今日から毎日、書いていこうと思います







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