プーチン大統領はなぜカールソン氏のインタビューに応じたのか? | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

プーチン大統領はなぜカールソン氏のインタビューに応じたのか?

この3月に大統領選挙を迎えるロシアのプーチン大統領ですが、71歳とは思えないほど、エネルギッシュな選挙活動を展開しています。

 

とはいえ、ウクライナへの軍事侵攻を巡って、意見を異にする候補者の出馬を認めないなど、独裁的な姿勢は相変わらずのようです。

 

現状では有権者の80%ほどはプーチン支持と見られ、再選は間違いありません。

 

それどころか、1721年にこの世を去ったピョートル大帝はじめ、ソ連・ロシアの歴史を彩った数多くの指導者を尻目に、権力の頂点に鎮座する最長記録を打ち立てることになるでしょう。

 

 

もちろん、権力を維持するためには、あらゆる手段を講じるのが政治の世界の習わしです。

その点、プーチン大統領は実に堂に入っています。

 

あらゆる機会を通じて、祖国愛をアピールし、終身皇帝の正当性を訴えているからです。

 

その背景には、2011年、モスクワやサンクトペテルブルグで発生した大規模な「反プーチン」デモの悪夢が交錯しているはず。

 

あの騒動以来、メディアはもちろん治安組織を総動員し、反プーチンの動きを事前に察知し、その根を抜き去ることに全勢力を注入しているようです。

 

また、自らの健康を維持するため、出身地のサンクトペテルブルグには「長寿・延命治療研究センター」を立ち上げ、医者である娘を配置し、あらゆる病気の予防と治療体制の完璧さを追求しています。

 

しかも、軍を総動員し、ロシア全土から予防医療に欠かせないと思われる動植物由来の素材を集めさせているとのこと。

 

また、ボディガードも多数揃え、中には整形手術を施し、いわゆる「影武者」を重宝していることは、外国の諜報機関も把握する「公然の秘密」となっています。

 

そんなプーチン大統領を突き動かしている動機は「崩壊、分裂したソ連邦の復活」に他なりません。

 

そうした秘めた思いを改めて浮き彫りにしたのが、2月6日、モスクワで行われたタッカー・カールソン氏を招き入れての2時間にわたる独占インタビューでした。

 

プーチン大統領は多岐に渡る質問にユーモアも交えながら明確に答えています。

 

しかし、その肝は「ロシア人は伝統的な価値観を信じている」という一言に尽きるでしょう。

 

そのお陰で、「ロシアは分裂、崩壊への途上にあるアメリカと一線を画すことができている」というわけです。

 

フォックス・ニュースを解雇された後も多くのフォロワーを抱え、人気NO.1のカールソン氏を通じて、アメリカや世界にロシア的価値観をアピールしようとしたプーチン大統領の思惑は大成功したと言っても過言ではないでしょう。

 

なお、今回のインタビューの詳しい分析は明晩8時のニコニコ生放送をご覧下さい。

 

 

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