クリスマスを禁止する北朝鮮はかつてキリスト教が盛んだった
12月26日は徳川家康の誕生日(1542年)であり、中国の毛沢東の生まれた日(1893年)でもあります。
とはいえ、日本でも中国でも2人の生誕を祝う行事はあまり目立ちません。
そんな中、北朝鮮の動きが気になります。
というのもクリスマスを全面的に禁止する通達を発令しているからです。
実は、北朝鮮にはかつてキリスト教の信者が多くいました。
1907年の時点で、ピョンヤンは「聖なる町」と呼ばれていたほどで、多くの北朝鮮の人々はイエス・キリストの教えに帰依していたものです。
そのためキリストの生まれた12月25日は、北朝鮮でも盛大なお祝い行事が目白押しでした。
しかし、権力を握った金日成主席は自らを神と位置づけ、キリスト教をご法度にし、信者を投獄するなど弾圧の限りを尽くすことになったようです。
現在では自由を求める脱北者も一定数いますが、大半の国民はじっと耐え忍んでいるに違いありません。
そんな北朝鮮の人々を支援しようとする民間の団体は、このクリスマスの季節、特に活動を活発化させています。
例えば、ワシントンに本拠を置く「北朝鮮自由連合」は黄海から北朝鮮に向かって数多くのボトルを投げ込んでいる最中です。
中には聖書や食料品を詰め込んでいるとのこと。
ボトルには4人家族が1週間は食いつなげるだけのお米も入っています。
また、短波ラジオ受信機やイヤホンも入れられており、北朝鮮の人々が外の世界の情報に接する機会を増やそうとの工夫が凝らされているようです。
韓国側から風船で様々な物資を送る活動も盛んですが、陸路、海路、空路と多様なルートを通じて北朝鮮への支援を続ける団体が奮闘しています。
こうした外の世界からの支援や情報の提供によって、北朝鮮の人々の間でも徐々に現在の体制に対する疑念や反発が強まるに違いありません。
とはいえ、現在の金正恩体制も外部からの情報には神経を尖らせているようで、見つけ次第、強制収容所送りになるとも言われています。
このところ、世界の関心はウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争、そして台湾海峡有事などに注がれているようです。
とはいえ、日本人拉致被害者の安否を含め、北朝鮮の動静も蔑ろにはできません。
金正恩総書記は事あるごとに「核使用」の可能性に触れています。
多くの国民を飢えと貧困に追いやりながら、核兵器の開発に血眼になっている北朝鮮の独裁体制に反旗を翻す動きが出ることを願うばかりです。
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