ガザの病院で多数を殺害した爆弾は誰の仕業か?
イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの病院で17日夜、爆発があり、ガザの保健当局は「471人が死亡した」と発表しました。
ハマスはイスラエル軍による空爆と主張。
世界各地でイスラエルを非難するデモや集会が開催されるようになりました。
一方、イスラエル軍はガザの武装組織イスラム聖戦によるロケット弾の発射失敗が原因だと訴えています。
双方の主張は全く食い違っており、互いに非難合戦の様相は激しくなるばかりです。
今回の爆発が発生したのはイスラエル軍が110万人に退避勧告を出した北部ガザ市のアル・アハリ病院。
病院の建物は倒壊することはなく、駐車場を避難場所として利用していたパレスチナの住民が多数犠牲者となりました。
こうした病院を狙い撃ちすることは非人道的で戦争犯罪といっても過言ではありません。
とはいえ、イスラエル軍は10月7日以降、ガザ地区の病院に対して少なくとも51回に及ぶ攻撃を繰り返しています。
イスラエルの指導者はネタニヤフ首相を筆頭に「ガザ地区のインフラを完全に破壊し、ハマスを壊滅する」と繰り返し主張していることを考えれば、今回の病院への攻撃もハマスのせいにすることで、一層強硬な攻撃を正当な反撃とする正当性を狙った可能性が否定できません。
というのも、今回の兵器は「空気爆発爆弾」と見なされているからです。
この爆弾は飛行機から投下され、前もって設定された高さで爆発する仕掛けになっています。
そのため、地上に落下して爆発するものより、広い範囲を狙うことができ、破壊力が強いものです。
当然ですが、地面には爆弾痕のクレーターは残されません。
イスラエル軍はこの爆弾を大量に保有し、各地で使用してきましたが、ハマスなどは所有していない武器に他なりません。
当日夜の映像を分析した「Information Liberation」の報告によれば、爆発直前には上空を飛来し、落下物を投下する飛行機が確認されたとのこと。
また、前日の10月6日にも、同じ地域のアル・クッズ病院の傍の道路にも同じ空気爆発爆弾が投下されたことが確認されています。
ハマスにもイスラエルにも言い分はあるでしょう。
しかし、こうした破壊の連鎖は人間性をも破壊し、人類の未来をも危うくするものです。
アメリカの調整能力が限界に達していることは衆目の一致するところ。
中国、ロシアを含め、国際社会が一丸となって対応しなければ、悲劇は終わらないでしょう。
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