日米100歳対決:千玄室vsヘンリー・キッシンジャー
「人生100年時代」と言われています。
そんな時代を象徴するかのように、「老いて益々盛んなり」と活躍しているのが、裏千家元家元の千玄室氏であり、元国務長官のヘンリー・キッシンジャー博士でしょう。
2人とも、本年、相次いで100歳の誕生日を迎えました。
キッシンジャー博士の場合は、ニューヨークで友人らが主催した「お祝いの会」で、ニクソン大統領のモノマネを披露するという茶目っ気というかユーモア抜群のセンスを披露。
しかも、北京に乗り込み、習近平国家主席と歓談を重ね、対立気味の米中関係の打開に向けて、相変わらずの「隠密外交」を続けています。
また、パレスチナとイスラエルの間で勃発した戦争の原因と見なされている人種対立についても、独自の視点から解決策を提案。
そのバイタリティに世界が驚嘆の目を向けています。
一方、千利休の流れをくむ千玄室大宗匠も元気そのものです。
ユネスコ親善大使、国連親善大使、日本国際連合協会会長など100以上の役職を精力的にこなしておられます。
去る9月21日には、ニューヨークの国連本部で「平和を祈る献茶式」を開催し、各国の大使らに連帯を呼びかけました。
最も注目すべきは、ロシアやウクライナにも足を運び、茶の湯を通じて、平和への道筋を探る動きを継続していることです。
戦国時代の武将が戦の最中であっても、お互いが一服の茶の湯を交わすことで、和解と平和の可能性を模索した経験に基づき、現代の国際的な紛争にも新たな視点から解決をもたらそうという「和敬清寂」の教えに他なりません。
この教えに最も敏感に反応しているのがプーチン大統領です。
柔道黒帯のプーチン大統領ですが、茶道にも関心を寄せています。
というのも、「茶の道回廊」と銘打った文化交流の仕掛けを中国やモンゴルを巻き込む形で進めているからです。
きっかけを作ったのは各地でお茶会を展開してきた千玄室氏でした。
もちろん、100歳前後で活躍中のリーダーは、この2人に限りません。
アメリカのカーター元大統領もマレーシアのマハティール元首相も、もうじき100歳の大台に乗ります。
実は、世界には90代の現役の大統領が何人も活躍中です。
そのうち「世界100歳連合」が誕生するかも知れません。
なお、本日夜8時からは「浜田かずゆき 世界の真実、最前線」の生放送です。
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