インドのモディ首相は国名を“バーラト”に変更!?
本日、9月17日はインドのモディ首相の誕生日です。
73歳になりました。
ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席より1歳年上ですが、健康不安説を引きずる両首脳と比べると、すこぶるお元気のようです。
何しろ、モディ首相はヨガの大家として知られ、毎日の鍛錬を欠かしません。
身体の柔軟さは折り紙つき。
毎年、6月21日の「国際ヨガの日」は、モディ首相の提唱で始まったもので、国内のみならず世界に向かって、本人自らが率先して日ごろの鍛錬の成果をPRしています。
また、インドの伝統的な医療方法である「アーユルヴェーダ」も積極的に活用し、海外への普及にも努め、外貨獲得にも大きな成果を上げているほどです。
そんなモディ首相は新たな政治目標として国名変更を掲げています。
インドという国名はイギリスの植民地時代の名残というわけです。
インド憲法の第一条に明記されていますが、「インドすなわちバーラト」とあるように、英語からヒンディー語の国名に変えようとの発想に他なりません。
身体も柔軟ですが、発想も柔軟に見えるモディ首相です。
先にニューデリーで開催されたG20首脳会議でもモディ首相の座席プレートには「バーラト」という国名が表示されていました。
また、歓迎夕食会の招待状でも、差出人は「バーラト国大統領」となっていたものです。
モディ首相の率いるインド人民党はヒンズー至上主義を掲げています。
これまでもイギリス統治時代の地名や建物の名称を英語から現地語に変えてきました。
その背景には「植民地時代の考えから脱却する」との思いが込められているに違いありません。
思い起こせば、グジャラート州の首相時代のモディ氏と東京で会食した際にも、「インドと日本は共通の歴史を背負っている。インドやジャパンという名はイギリスやアメリカから押し付けられたようなもの。共に力を合わせて、本来の名前に変えよう」と議論したことが思い出されます。
インドでは9月18日から始まる特別国会で、国名変更に関する審議が本格化するとのこと。
モディ首相の采配が注目されるところです。
一方、日本ではアメリカ依存からの脱却は議論にもなっていません。
「グローバル・サウス」を束ねようと意気込むインドと比較すれば、柔軟性も愛国心も欠けているようです。
いずれにせよ、「モディ首相、誕生日、おめでとうございます!」
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