ブリゴジンはプーチンに暗殺されたのか?それとも替え玉か?
ロシア当局は8月23日、モスクワからサンクトペテルブルクへ向かったプライベートジェット機が墜落し、搭乗していたロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏(62歳)ら幹部が全員死亡したと発表しました。
翌日、プーチン大統領はテレビ放送を通じて、プリゴジン氏や幹部の家族に哀悼の意を表したものです。
プーチン大統領曰く「プリゴジン氏は才能豊かなビジネスマンだった。長年に渡りよく知っていたが、残念ながら、重大な過ちを犯したようだ」。
それは去る6月にたった1日で終わったモスクワへの進軍という反乱劇のことでしょう。
アメリカの反応は「自分に歯向かった男を容赦しないのがプーチンの習性に違いない。恐らく、機体に爆弾を仕掛けたか、地上からミサイルを発射して撃墜したのだろう」というもの。
バイデン大統領も「ロシアで起きることは全て背後にプーチンがかかわっているはずだ」と、プーチン大統領による仕業であることをほのめかす発言を繰り出しました。
しかし、本当にプリゴジン氏が墜落したジェット機に搭乗していたかは疑わしい限りです。
前日までアフリカにおり、当日はモスクワにてプーチン政権の幹部と面談したことが確認されています。
そもそも、アフリカでもウクライナでも常に暗殺の標的になっていたわけで、プリゴジン氏は旅行中には常に複数の影武者を同行させており、行動も慎重でした。
事件の起きた日にも、彼は所有する2機のプライベートジェットをモスクワからサンクトペテルブルクへ飛行するように用意しており、1機目が撃墜されると、2機目は即座にモスクワに取って返したとのこと。
撃墜された機体からは10人の遺体が回収されていますが、いずれも損傷が激しく、身元の確認はできていません。
プーチン大統領が言うように、「これからDNA鑑定を行い、身元を確認するが、時間がかかるだろう」というわけです。
しかも、この機体が墜落した場所はモスクワの西北に位置するプーチン大統領の別荘の領地内といってもよい場所でした。
モスクワのテレグラム・チャンネルでは「今回の撃墜事件はウクライナが仕組んだものだ」という見方も紹介され、プーチン関与説の否定に繋げようとしています。
いずれにせよ、プーチン大統領の性格や行動パターンを最も熟知してきたプリゴジン氏が簡単に暗殺されるとは思えません。
アフリカ諸国における資源利権を押さえているプリゴジン氏はプーチン大統領にとっても得難い資金源なのです。
来年の大統領選挙に向けて、国内世論を味方につけるためにも、見せしめ的に暗殺劇を演出した可能性も否定できません。
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