北朝鮮の戦勝記念日の舞台裏
7月27日、北朝鮮は70回目となる「戦勝記念日」を盛大に祝いました。
朝鮮戦争は1953年に休戦状態になりましたが、南北統一の夢を捨てていない北朝鮮は中国やロシアを味方につけ、アメリカ、韓国、日本への対抗心を露にしています。
今回も、全国民を動員しての祝賀行事のオンパレードでした。
祝日であるため、各地の学校では金正恩総書記を讃えるスピーチコンテストが開催され、地域住民が総出で駆り出され、歌や踊りを繰り広げながら、清掃活動も展開。
とはいえ、最大の目玉は、ピョンヤンでの軍事パレードに他なりません。
何しろ、最新鋭の大陸間弾道ミサイル「火星18」や新型ドローン兵器に加え、人工的に津波を引き起こす核無人水中攻撃艇「ヘイル」まで初めて披露するという力の入れようです。
大陸間弾道ミサイルの場合は1発の材料費が40億円と目され、費用の捻出は至難の業。
ハッカー集団の暗躍が指摘されていますが、それ以外にも北朝鮮には外貨獲得の裏技が隠されているようです。
例えば、ロシアへの武器弾薬の売り込みも熱心に進めており、アメリカは問題視しています。
実は、ロシアの正規軍だけではなく、有名になった民間戦争会社「ワグネル」も大量の兵器を北朝鮮から調達してきた模様です。
今回、ロシアからも中国からも政府高官が率いる代表団がピョンヤンを訪問し、金正恩総書記から熱烈な歓迎を受けました。
特に、ロシアの国防大臣が訪朝したのは冷戦後、初のこと。
プーチン大統領からの親書を携えてきたわけです。
ウクライナ戦争の終わりが見えず、ワグネルの反乱では罷免を要求されていたショイグ国防大臣が金正恩総書記と共に談笑しながら武器展示会にも足を運んでいました。
しかも、その際のコメントが奮っています。
曰く「北朝鮮の軍事力は世界最強だ」。
実際、ロシア軍は83万人で世界第5位ですが、北朝鮮軍は120万人で世界第4位です。
健康不安説や替え玉説がにぎにぎしい金正恩ですが、ロシアも中国も北朝鮮を取り込もうと必死になっています。
その裏には北朝鮮に眠る未開発の地下資源への思いが隠されているわけです。
日本が朝鮮半島を支配した際にも、最も力を入れたのが中朝国境地帯における地下資源開発でした。
その権益が得られるのであればと、プーチンは金正恩に自らも愛用する延命長寿薬の提供を約束したと思われます。
と同時に、コロナ騒動の影響で物流も人の往来も途絶えていた北朝鮮に対し、このたびロシアも中国も陸路による物資提供の再開を決定しました。
そうした朝鮮半島を巡る奇々怪々な動きを、本日(7月29日、土)夜8時、「浜田かずゆき 世界の真実、最前線」で分析しますので、お見逃しなく。
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