愛に国境はない:残留孤児合同回顧展が開催中
今日は「世界宇宙飛行の日」です。
1961年のこの日、人類初の宇宙船、ソ連のウォストーク1号が打ち上げに成功しました。1時間48分で地球を一周。
無事帰着したガガーリン少佐の「地球は青かった」の一言は有名です。
その偉業にちなんで、「世界宇宙飛行の日」が誕生しました。
広大な宇宙に目を向ければ、地上の争いの無意味さが実感できると思います。
さて、今週金曜日(4月14日)まで「愛に国境はない」と銘打った残留孤児合同回顧展が虎ノ門の中国文化センターで開催中です。
1945年、日本が敗戦となり、中国大陸各地で日本人の子どもが置き去りになりました。
その数は4000人以上。
こうした日本の子供らは中国人の養父母に育てられ成人することに。
「残留孤児」と呼ばれていますが、中国人の養父母がいるわけで、決して孤児ではありません。
1978年に日中平和友好条約が締結され、その後、こうした日本人の子どもたちは肉親や親族を探すために相次いで訪日しました。
身元が確認された場合には、日本に帰国し、定住することになったわけです。
その数は2000人を超えました。
また、その配偶者や子女の数は2万人に達しているとのこと。
現在、開催中の回顧展では、日本に帰国した後も、中国人の養父母への恩を忘れず、感謝の気持ちを持ち続けていることを両国の人々に伝えるために、彼らが描いた書画や貴重な記録写真を数多く展示しています。
更に注目すべきは田中角栄元総理の書です。
日中の国交正常化に尽力した「カクさん」の思いを表しています。
会場入ってすぐの正面の壁に小さな額に納められていますが、他では見ることのできない秘蔵品に他なりません。
日本に帰国して45年となる中国武術の達人、常松勝氏の家宝です。
この作品のテーマは正に「愛に国境はない」そのもの。
あの豪放磊落な角栄さんの知られざる一面を垣間見ることができます。
どういうことかは、会場にて作品と向き合うことでお分かり頂けるでしょう。
日中平和友好条約45周年に相応しい回顧展です。
是非、お見逃しなく!
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