相次ぐアメリカの銀行破綻:隠された真相
3月14日といえば、かつて富士山が大噴火した日です。
延暦19年(西暦800年)のことですから、今から1223年も前のこと。
この大噴火によって足利路は埋没してしまい、代わって箱根路が新たに開通しました。
「災害は忘れたころにやってくる」と言います。
大いに気を付けたいものです。
ところで、自然災害ではありませんが、アメリカでは大手銀行の破綻が相次いでいます。
シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、シルバーゲート銀行と破綻の連鎖です。
日本では馴染みが薄いかも知れませんが、シリコンバレー銀行の総資産は2090億ドル、シグネチャー銀行は1103億ドルと、日本で言えば大手地銀に匹敵します。
思い起こせば、2008年に証券大手のリーマン・ブラザーズが経営破綻し、世界的な金融危機が発生しました。
「その再来になりかねない」と懸念が世界に広がっています。
事態を重視した米財務省と連邦準備制度理事会(FRB)は「全ての預金を保護する」と発表しました。
バイデン大統領も緊急声明を発表し「アメリカの金融システムは盤石だ」と強調。
しかし、盤石なら連鎖倒産など起きないはず。
背景にあるのはFRBの急速な利上げと言われています。
市場金利が急上昇し、債権価格が急落したことは否めません。
実は、シリコンバレー銀行もシグネチャー銀行も融資先の大半は振興IT企業です。
しかも、その大部分を占めているのは中国企業に他なりません。
そのため、中国系のメディアによれば、「中国のスタートアップ企業やベンチャーキャピタルの間ではパニックが起きている」とのこと。
言い換えれば、今回破綻したアメリカの銀行は米中間の金融橋渡しの役目を担っていたわけです。
FRBが「預金の保護」という措置に踏み切ったのも、バイデン大統領が3期目に突入した中国の習近平国家主席との首脳会談に意欲を見せていることが影響したと思われます。
一方、水面下では中国との利害関係を巡って民主党と共和党の間でつばぜり合いが演じられているといっても過言ではありません。
バイデン大統領とすれば、アメリカ進出を加速させる中国のIT企業を救済するための措置を取らざるを得なかったのかも知れませんが、共和党からすれば「バイデン一家は中国マネーに毒されている」との立場を補強する新たな攻撃材料を手にしたことにもなりそうです。
富士山の地下のマグマと同じように、アメリカ政界の深層部でも「中国マグマ」が火を噴く可能性が高まっています。
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