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世界経済フォーラムでは昆虫食を推奨:ノー、モアー牛肉!?

明治5年(1872年)1月24日、この日は明治天皇が初めて牛肉を試食した日です。


日本で肉食の歴史が始まった日といえます。
 

この機会に、時の右大臣であった岩倉具視は、部下に命じて西洋料理店を開かせ、宮内庁御用達となりました。
 

これが現在も続く「上野精養軒」に他なりません。
 

その後、日本人の間では肉食が一気に広がりました。
 

ところが、ここにきて、肉食が地球環境を悪化させているとの観点から、「肉食を止め、環境負荷の少ない昆虫食に移行すべき」との議論が巻き起こっています。


その火付け役が先週もスイスのダボスで年次総会を開催していた「世界経済フォーラム」(通称、ダボス会議)です。

 


世界から政治、経済、技術、メディア等各界の指導者を集め、新たな年の初めに、「今後の世界情勢を議論し、方向性を打ち出すこと」を目的としてきました。
 

1971年以来、毎年、会合を重ねており、この総会に招かれることが「世界のトップリーダーに仲間入りできる登竜門」とまでいわれています。
 

今回も52人の国家元首を含む2700人の政府、民間の指導者やトップ経営者が集まりました。
 

「分断が進む世界でいかに協調を実現するか」が今回のメインテーマです。
 

感染症、ウクライナ戦争、環境・エネルギー問題などが熱心に議論されたとのこと。
 

そんな中で、ひときわ注目を集めたのが「環境問題対策として、肉食を止め、昆虫食に移行すべき」との議論でした。
 

明治天皇がお聞きになれば、さぞやビックリされたことでしょう。
 

もともとはビル・ゲイツ氏が提唱したものですが、大豆などを加工した人工肉や家畜と比べCO2の排出量が少ない昆虫食を普及させることで、世界の環境問題や食糧問題を解決しようと訴えているわけです。
 

 

ゲイツ氏が資金を提供するWHO(世界保健機構)でも、同様の検討が進んでいるとのこと。
 

実は、ゲイツ氏は手回し良く、「ビヨンド・ミート」や「インポッシブル・ミート」など代替肉ビジネスに着手しています。
 

「陰の世界政府」と異名を取るほどの「世界の大富豪の集まり」でもある「ダボス会議」。
 

ここでの議論や政策の方向性は数年後には世界の主流になっていることが多く、主催者のクラウス・シュワッブ氏は「ここから世界を変える」と大見えを切っています。
 

ひょっとすると、明治天皇も舌鼓を打った牛肉、特に、今や世界を席巻している「和牛」も間もなく表舞台から姿を消すことにもなりかねません。
 

今のうちに、心して味わいたいものです。
 

 

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