ゼレンスキーが蔡英文に語った本音:戦争は止めたい!
終わりの見えないウクライナ戦争です。
ウクライナでは冬場を迎え、首都キーウでも電力不足から凍死者がでることが危惧されています。
気温がマイナス7度近くまで下がっているにもかかわらず、照明も暖房器具も使えないというのですから。
ロシアからのミサイル攻撃で発電所や電力供給網が破壊されているためです。
欧米からは武器や弾薬の提供はあるようですが、民生用の発電装置の供給は圧倒的に足りていません。
小生もかつてウクライナを含むヨーロッパを担当する外務大臣政務官であったため、そのご縁で個別に日本から小型の発電装置を提供する旨を駐日ウクライナ大使に申し出ました。
実は、台湾の外務省からも新たに1億ドル相当の発電装置や暖房器具の提供の申し出があったようです。
ウクライナ戦争は台湾有事につながるとの恐れが指摘されています。
そうした危機感を背景にゼレンスキー大統領と蔡英文総統の電話会談がもたれました。
これまでも何度か電話による協議がありましたが、表にはなっていません。
今回の電話会談は11月26日の台湾における地方選挙の結果を受けてのこと。
蔡英文総統の率いる民進党は大きな敗北を余儀なくされました。
蔡総統曰く「血の海に投げ込まれたようだった」。
ゼレンスキー大統領は慰めの言葉をかけるのに苦労したようです。
蔡英文総統は選挙戦の最中、ウクライナ戦争についてたびたび言及し、「自分たちの国を守るためには兵役義務を強化せねばならない」と訴えました。
しかし、これは若い有権者からは反発を招いたようです。
この話を聞いて、ゼレンスキー大統領は「自分もロシアとの戦争は早く終わらせたいと思っている。ウクライナの若い兵士10万人以上が既に命を失っているからだ。4月にロシアとの間で休戦協定に向けて話し合いを行った。ほぼ合意に達していた。ところが横やりが入って交渉はストップしてしまった。イギリスのジョンソン首相(当時)がアメリカのメッセージを伝えに来た。ロシアとの交渉は止めろということだった」と内実を語ったとのこと。
要は、ウクライナはアメリカやイギリスによる対ロシア戦争の捨て駒というわけです。
これには蔡英文総統も心を動かされたに違いありません。
彼女曰く「今でも私は総統の座にありますが、権力のないお飾りになってしまいました。2024年の次期総統選にも出馬できません。今の私はアメリカにとって無価値です。アメリカに見捨てられた南ベトナムのゴ・ディン・ジェム大統領のことを思い出しています」。
ウクライナも台湾も結局アメリカに翻弄されているとしか思えません。
なお、次回の「浜田かずゆき 世界の真実、最前線」は12月17日(土)の夜8時です。
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