知られざる台湾を巡る新たな動き

先日行われた台湾の選挙では蔡英文総統の率いる民進党が惨敗しました。

責任を取る形で、蔡英文総統は党の代表職を辞任することに。

２０２４年には総統選挙が予定されていますが、波乱含みとなりそうです。

今回の選挙で注目を集めたのは蔣介石の曾孫に当たる蔣万安（４３歳）が台北市長に当選したことでしょう。

国民党の若きホープと目され、今後の中台関係にも影響が出るのは必至と思われます。

しかし、見逃してはならないのは、台湾の経済の現状です。

コロナ禍の影響を最小限に押さえ順調な経済運営を進めてきたと自画自賛の蔡英文政権でしたが、現実は厳しいものでした。

選挙投票日の前後でもコロナの感染者数は急増し続け、１００万人当たりの新規感染者は世界ワースト１０に入る有様。

しかも、感染による死者数に関しては世界で２番目に多いという状況です。

４月以降のデータを見ると、感染者数は８３０万人を超え、死者数は１万５０００人に達しています。

そのコロナ対策の責任者を台北市長候補に擁立したのが蔡英文総統でした。

明らかな人選ミスと言えそうです。

更には、若者の失業率の高さが半端ありません。

２０歳から２４歳の青年層の失業率は１２．２７％と高止まり。

その上、平均給与は過去２０年間上がっていません。

４０歳以下の働き盛りの人口の内、実に６５％が借金漬けになっているとのこと。

貧富の格差も広がるばかりのようです。

これでは蔡英文総統の指導力に黄色信号が灯ったのも無理からぬこと。

しかも、台北市長に当選した蒋介石の曾孫は大のイケメンです。

老いも若きも女性の有権者は圧倒的に魅了されてしまったのかも。

選挙期間中、蔡英文総統は「中国からの脅威」を振りかざしたわけですが、台湾の多くの有権者は目前の経済を何とかしてほしいと民進党に厳しい目を向けたわけです。

もちろん、見た目は無視できません。

日本にも当てはまるでしょう。

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【次回放送】

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