金正恩が娘を連れてICBM発射を見学した理由
北朝鮮は謎に満ちた国ですが、先週、世界を騒がせる新たな謎が生まれました。
それは金正恩総書記が「愛する娘」を伴って、最新型のICBM発射の現場を訪れ、その写真を何枚も公開したことです。
これまで金総書記には3人の子供がいると言われてきましたが、正式に確認されたわけではありません。
ところが、今回、金総書記と仲良く手をつないで登場したのは金主愛(キム・ジュエ)と思われます。
韓国の情報機関もそのように分析しました。
2013年生まれですから、現在9歳です。
見るからに父親譲りの顔立ちで、「第4代目の後継者」として内外にお披露目しようとしたとの観測も出ていますが、真相はいまだ分かりません。
一部には、「娘や家族思いの父親」というソフトなイメージを演出したとの見方もあります。
しかし、金総書記の直々の言葉を伝えている北朝鮮の「労働新聞」を読めば、疑問は氷塊するはずです。
11月20日付けの紙面には次のような記載がありました。
曰く「核兵器はわが国が子々孫々に渡って生存し繁栄するために欠かせない記念すべき宝である」。
「敵対する勢力がわが国の子供たちから明るい笑顔を盗み取ろうと企てている」。
11月頭から米韓合同軍事訓練が実施されており、「金正恩の斬首作戦」とも呼ばれていることに、金総書記本人は相当イラついているに違いありません。
そのため、北朝鮮も相次いでミサイル発射実験を繰り返しているわけです。
北朝鮮メディアによれば「核兵器やミサイル発射の実験はわが国の子供たちの未来を守るための防衛手段である」との説明が加えられています。
そうしたプロパガンダのためには北朝鮮の子供の笑顔が強力な武器になるということでしょう。
北朝鮮の子供たちを代表するのが金総書記の娘という筋書きです。
10歳になるかならないかの娘ですが、父親の金総書記の立ち居振る舞いや表情からは、「金王朝の未来を託す」との強い思いが感じられました。
折から、北朝鮮ではウクライナで苦戦を強いられているロシアからの要請を受け、相当数の義勇兵を送り届ける準備を進めているようです。
1期目の募集が終わり、現在、2期目の派兵に向け、農村部での勧誘が始まったとのこと。
ロシアから給料を受け取るにしても、ウクライナに送り込まれる北朝鮮の若者たちを待ち受ける運命はどのようなものでしょうか。
更なる謎は深まるばかりです。
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