終わりの見えない米中間選挙 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

終わりの見えない米中間選挙

バイデン大統領は何とか首がつながったようです。


トランプ前大統領も下院の過半数は奪還できたわけで、まずまずの勝利宣言に漕ぎつけることができました。
 

ジョージア州の上院議員選挙はどちらの候補も50%を確保できなかったため、再度の投票が予定されています。
 

そのため、最終的な結果はしばらくお預けになりました。
 

その分、民主も共和も自分たちに都合の良い総括を繰り出しています。
 

 

投票日の直前にサンフランシスコの自宅を襲撃され、夫が重傷を負ったペロシ下院議長ですが、同情票のお陰もあってか再選を果たしました。
 

事前の予測では「落選候補」の筆頭に挙げられていた82歳のペロシ議員ですが、頭蓋骨骨折の夫と共に政治生命を取り止めたようです。
 

しかし、今回の中間選挙ほどアメリカ国家の分断を浮き彫りにした選挙はありません。
 

トランプ前大統領の唱える「奪われた大統領選挙」に同調し、2年前の選挙ではトランプが勝っていたと主張する「トランプ派」が200人も立候補していました。
 

共和党のシンボルカラーである「赤い津波」は起きなかったわけですが、トランプ前大統領に言わせれば「自分の推薦した候補は大半が勝利した。自分がこの選挙結果に不満足で怒っているとの報道があったが、真っ赤な嘘だ。民主党が操るメディアはフェイクばかり垂れ流している。共和党は大勝利した」とのこと。
 

予定通り、11月15日にはフロリダ州の別荘マーラーゴで重大発表を行うと気を持たせています。
 

2024年の大統領選挙に正式に名乗りを上げることは確実でしょう。
 

 

とはいえ、バイデン大統領も今回、民主党が思った以上に議席を減らさなかったことに自信を得たようです。
 

なぜなら、「家族とも相談し、年明けには2024年の大統領選挙への再出馬を決めることになる」と強気の姿勢を打ち出していますから。
 

共和党からは「息子のハンター・バイデンによるロシア、ウクライナ、中国とのビジネスはアメリカの国益を損なう違法行為」と糾弾する動きが絶えず、共和党が過半数を占めた下院では調査委員会が発足する見通しです。
 

ところが、バイデン大統領はどこ吹く風を決め込んでいます。
 

曰く「息子のことで共和党が騒いでいるようだが、余計なお世話だ。国民が求めているのは今回の選挙でも明らかになったが、経済再生や中絶権の保証といった問題だろう。実際、景気は悪くない。雇用数も増えている。トランプはアメリカの民主主義を壊している」。
 

要は、バイデン派もトランプ派も相手の主張には一向に耳を傾ける気持ちがないわけです。
 

こうした分断が続けば、南北戦争の再来がないとも言えません。
 

 

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