共産党大会のサプライズは胡錦涛前国家主席の途中退席 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

共産党大会のサプライズは胡錦涛前国家主席の途中退席

世界の注目を集めた中国共産党の5年に1度の党大会は予定通り終わったようです。

 

習近平国家主席による異例と言われる3期目は船出にこぎつけました。

 

しかも、外国メディアが閉幕式に招じ入れられた瞬間を狙ったかのように、隣に座っていた胡錦涛前国家主席を追い出すというサプライズ演出です。

 

当初は、コロナウイルスの検査で陽性反応が出たので、急遽、別室への移動を要請されたらしいとの情報が流れました。

 

「ゼロコロナ」政策を徹底させている中国のこと、さもありなんとの反応も。

 

とはいえ、直前の会合には問題なく出席していた胡錦涛氏が習近平氏の最期の総括演説の直前に無理やりのように最前列から引っ張りだされる光景は意外でした。

 

 

どう考えても「事前に仕組まれたシナリオだった」というのが欧米諸国の見方です。

 

思い起こせば、前回、2017年の党大会の閉幕式では胡錦濤国家主席の最終演説が終わるまで前任者の江沢民氏は着席して耳を傾けていました。

 

今回、目の前で展開された胡錦涛途中退席劇を2300人の共産党幹部はどう受け止めたのでしょうか?

 

中国国内ではこの様子は一切報じられませんでした。

 

どう考えても、今回のサプライズは海外、特に欧米メディアを通じての「情報戦」の一環といえそうです。

 

要は、「集団指導体制」や「アメリカとの協調」を推進してきた胡錦濤前国家主席のメンツを潰すと共に、「一極指導体制」の始まりを強く印象付けることを狙ったに違いありません。

 

 

しかし、このサプライズによって内心ほくそ笑んでいるのはアメリカの軍産複合体です。

 

彼らの発想は「習近平体制が強化されれば、胡錦涛や李克強など共産主義青年団上がりの反習近平勢力が水面下で反発するはずだ。そうなると習近平政権は目を外に向けさせるためにも台湾侵攻など今以上に強硬な姿勢を見せるようになる。不安定化すればするほど、中国は危険な道を歩みだす。そうした中国の動きに対抗するため、台湾も日本もアメリカ製の武器を大量に買ってくれる」というもの。

 

既にアメリカではロッキードマーティンやレイシオンなど軍需産業の株価は上昇機運です。

 

更には、大手投資ファンドのカーライルからは「中国の政治ドラマは見ごたえがある。なぜなら投資のチャンスを教えてくれるからだ」といった評価の声も漏れ伝わってきます。

 

岸田総理はこの間、オーストラリアを訪問し、「中国の脅威に向き合うため」と称して、日豪安保協力の強化に務めているようです。

 

日本もオーストラリアも果たしてアメリカのヘッジファンドや軍需産業の思惑に気づいているのでしょうか?

 

 

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