首相が交代した英国を待ち構える史上最悪の社会不安
英国ではジョンソン首相がパーティーゲイト・スキャンダルに巻き込まれ、辞任し、その後任にトラス外相(47歳)が就任しました。
史上3人目の女性の首相です。
ジョンソン氏(58歳)は離任の挨拶で、相変わらず自己正当化のPRを披露しました。
曰く「自分はブースーター・ロケットだった。今は5世紀のローマの英雄キンキナトゥスの心境だ」。
要は、自分の達成した成果に固執せず、田舎の農場で余生を過ごす、というわけです。
とはいえ、額面通りに受け取る人はいません。
なぜなら「後はトラスに任せた。皆で応援してくれ」というのですが、言外に「いつでもカムバックするからな」というニュアンスがありありですから。
いずれにせよ、トラス新政権は短期で終わりそうです。
というのも、英国は史上最悪の経済危機に直面しており、トラス首相ではとても手に負えると思えませんから。
何しろ、電力不足のため、この冬は「調理は夜8時以降のみ、洗濯機や食洗器は午後2時から8時の間は使用禁止、パブは夜9時閉店、学校は週3日のみ」と国民に緊急対応が求められているからです。
しかも、英国警察の内部文書を「サンデー・タイムス」紙がすっぱ抜きました。
それによれば、今後、「英国各地で経済、金融破綻の影響で社会の治安が悪化し、窃盗や傷害など犯罪事件が蔓延する兆しがある」とのこと。
2011年に起こった「ロンドン暴動」より、はるかに深刻な状況が想定されているようです。
実は、この警察の内部文書には「警察内部の汚職、不正のリスクが半端ないため、社会不安への対応に支障があり得る」との言及もあり、「英国病」が重症化していることがうかがえます。
新政権の発足に合わせるように公開されたわけですが、トラス政権の前途は危うい限りです。
これではトラス首相も早々にジョンソン前首相にSOSを発することになるかも知れません。
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