時の流れに逆行するグローバルNATO構想 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

時の流れに逆行するグローバルNATO構想

本日は「時の記念日」です。


1920年、生活改善同盟会が制定したのが始まりとされます。
 

もとをたどれば、『日本書紀』の671年、天智天皇の頃、「時を打つ。鐘鼓を動かす」との記載が4月25日(陽暦の6月10日)にあったことに由来するようです。
 

いずれにせよ、初めて時を知らせる習慣が日本で始まったのが671年とのこと。
 

それにしても、時の経つのは早いものです。
 

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めて100日があっという間に過ぎました。
 

連日のニュースで戦況が報じられていますが、現地入りしているメディアは限られているため、フェイクニュースも多く、その実態は不明のままです。
 

プーチン大統領もゼレンスキー大統領も自分に都合の良い発言を繰り出していますが、額面通りに受け取ることはできそうにありません。
 

 

そんな中、明日からシンガポールではシャングリラ会合が開催されます。
 

42か国の主に防衛大臣らが集まる年中行事です。
 

昨年はコロナで中止されました。
 

今回、ロシアの代表は招待されていませんが、ウクライナのゼレンスキー大統領は得意のバーチャル参加でウクライナへの支援を訴え、「武器くれ、金くれ、ノーベル平和賞も欲しい」と演説をします。
 

この会合のトップバッターとして初日の11日に基調講演を行うのが岸田総理です。
 

その講演ではウクライナ情勢に触れながら、「グローバルNATO」の必要性を訴えると言われています。
 

要は、ウクライナがロシアに攻め込まれたのは「同盟関係」をもたず、「核兵器」も持たなかったからだというわけです。
 

恐らく以前この会合で講演をした安倍元総理からの入れ知恵でしょうが、岸田総理は「今日のウクライナは明日のアジア」との警告を鳴らし、台湾有事にも備えるためには「拡大NATO」いわゆる「グローバルNATO」が欠かせないとの姿勢を打ち出すものと見られます。
 

冷戦が終わり、ワルシャワ条約機構も消滅していますが、再度、新冷戦につながるような「グローバルNATO」を提唱するのは時代の流れに逆らっているように思えてなりません。
 

今必要なのは価値観の違いを乗り越えて、ロシアとも正面から直談判する勇気と交渉力ではないでしょうか。

 

明日の「第八回 世界の真実、最前線」でもシャングリラ会合についても触れる予定です。

 

是非ご覧下さい。

 

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世界の真実、最前線

【次回生放送】2022年6月11日(土)20時~

https://nicochannel.jp/hamadakazuyuki

 

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