“自分婚”が始まったインドはロシア制裁にも“自分流”で対応!
皆さん、「自分婚」って知っていますか?
英語ではSologamyと言いますが、2010年代に欧米で始まり、ブームとなった儀式です。
何かと言えば、「自分を永遠に愛し、かつ幸せにすることを誓うお祝いのセレモニー」のことで、伝統的な結婚式の体裁をとりますが、結婚相手は自分のみで、パートナーはいません。
来る6月11日、この自分婚を挙行し、新婚旅行も一人で出かけると宣言したインドの24歳の女性がネット上で話題を集めています。
これには多くのインド人もビックリでしょう。
さて、そんなインドが国際的な注目を集めているのがロシア産の原油の安値買いです。
欧米からの経済制裁を受け、ロシアは外貨獲得の最大の手段である石油や天然ガスをヨーロッパに売れなくなっています。
そこに食い込んだのがインドです。
ロシアから大幅な値下げを勝ち取り、大量のロシア産原油を輸入し、精製した上で、アメリカ、EU諸国、そしてオーストラリアに輸出しています。
先に東京で開催されたQUAD首脳会議でも、日米豪3か国はインドに対して、ロシアへの経済制裁に加わるように説得を試みましたが、モディ首相は頑として拒否しました。
余りに圧力をかければ、インドは中国やロシアと連携する可能性を示唆したため、アメリカもインドがロシアから原油を輸入することを例外的に認めざるを得なかったわけです。
アメリカとロシア・中国を両天秤にかけたインド外交の成果となりました。
4月のロシアからの原油の輸入量は1日39万バレルだったものが、5月には84万バレルに急増しています。
1年前は1日13万バレルでしたから、かつてない取引量に他なりません。
しかも、インドはロシアの弱みに付け込み、値引き交渉を重ねた結果、バレル35ドルで買い付けに成功。
これをバレル120ドルで売っていれば莫大な利益を計上できることになります。
「自分婚」ならぬ「自分愛」外交とでも言えそうです。
岸田総理には真似のできない裏技外交と言っても過言ではありません。
とはいえ、この1例からも分かるように、欧米の対ロシア経済制裁は抜け穴だらけです。
実は、日本企業の中にはロシアへの軍事転用技術や製品を輸出しているケースもあり、表に出ませんが、大儲けをしています。
「上に政策あれば、下に対策あり」ということです。
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