ロシア黒海艦隊“モスクワ”の撃沈後、何が起きるのか?
ウクライナ戦争を巡っては様々な情報戦が戦わされています。
この14日、ロシア国防省は「黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦“モスクワ”が沈没した」と発表しました。
その原因について、ロシア側は火災が発生し、目的地の港に引航中、海が荒れて船体がバランスを失った」と説明。
船体は1万2500トンと黒海艦隊の中では最大ですが、建造から年月が経っており、最も古いミサイル巡洋艦だったといいます。
一方、ウクライナ側の説明によれば、「対艦ミサイル“ネプチューン”を2発命中させ、撃沈した」とのこと。
アメリカ国防総省は「“モスクワ”が爆発、炎上したため、他の黒海艦隊もウクライナから離れた」と説明しましたが、爆発の原因については触れていません。
一体全体、何が起こっているのでしょうか?
そのことを理解する上で役に立つのは「アルパイン」と呼ばれる衛星情報サイトです。
なぜならこのサイトを通じて黒海周辺でのミサイルの軌跡を追跡できるからです。
すると意外な動きが分かりました。
例えば、ウクライナと国境を接するルーマニアの上空にイギリスの偵察機RC-135が頻繁に飛行していること。
また、アメリカのグローバル・ホークがシシリー島から黒海上空を監視している模様も判明します。
しかし、最も驚くことは、ノルウェーのNSM対艦ミサイルがポーランドからロシア黒海艦隊に向けて発射されたことです。
こうした軍用機やミサイルの軌跡が手に取るように分かります。
要は、NATO諸国がウクライナの対ロシア戦を全面的に支援しているわけです。
これではロシアといえども勝利できそうにありません。
となればロシアは限定的な核使用という最後の手段に踏み切る可能性もありそうです。
ルーマニアなどウクライナ周辺の国々では核戦争を想定し、自国民用に放射能対策としてヨウ化カリウムを配布する計画を進めているのも、そうした危機意識の表れでしょう。
実は、アジアへの飛び火を恐れ、台湾では国家非常事態への準備が加速しています。
こうした動きに無関心な日本の今後が懸念されるばかりです。
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