ウクライナ危機でも新たなビジネスに励むイーロン・マスクの商魂
今や世界1の大富豪の座にあるイーロン・マスク氏ですが、ビジネスチャンスを嗅ぎ分ける嗅覚はますます冴えているようです。
ウクライナ危機ではプーチン大統領は悪の権化のように扱われています。
そこで、何とマスク氏は「プーチンに決闘を申し込む」と、得意のツイッターでつぶやきました。
すると、マスク氏の思惑通り、世界中から「頑張れ、イーロン!」の大合唱です。
もちろん、プーチン大統領がそんな申し出に応じる可能性は皆無でしょう。
しかし、マスク氏の発想は常に「話題になってなんぼ」というもの。
以前から「2050年までに火星に移住する」と豪語していましたが、「今回のウクライナ危機の影響で、若干、遅らせざるを得ない」と軌道修正を図っています。
実際は、火星でのコロニー建設計画が思うように進んでいないようです。
その意味では、ウクライナ危機はマスク氏にとって格好の言い訳材料を提供してくれています。
とはいえ、商売上手のマスク氏のこと、ウクライナを支援するアメリカ政府に恩を売る作戦を見事に軌道に乗せてしまいました。
何かと言えば、彼の所有する「スペースX」が運用している数千台の通信衛星を活用し、ロシア軍の通信傍受を行っているのです。
その結果、ロシアの戦車部隊や艦船の動きはもちろん、現地の指揮官の居場所も正確に把握でき、そうした情報をウクライナ軍に提供しています。
ウクライナ軍にとっては、こうした情報は「ロシア軍との戦闘」に勝利する上での「伝家の宝刀」ともいえるものです。
既に現地で陣頭指揮を執っていたロシアの将軍が5人もスナイパー攻撃で死亡しています。
これは前代未聞のことです。
ベトナム戦争は1965年から75年の10年間でしたが、その間、狙撃されて命を失ったアメリカの将軍は12人でした。
今回、わずか1か月足らずの間に、ロシア軍は5人もの将軍を失ったのですから。
それを可能にしたのは、スペースXからの情報でした。
ロシア軍の指揮命令系統はズタズタ状態といえそうです。
マスク氏は既に通信ネット環境が破壊されつつあるウクライナに対して、自前の通信衛星を使ったインターネット・サービスを提供しています。
それに加えて、戦争の行方を大きく左右する情報収集の分野でも決定的な役割を果たしていると言っても過言ではありません。
マスク氏の貢献に対してバイデン大統領はNASAの宇宙開発計画をスペースXに発注することになるでしょう。
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