北京冬季五輪の開会式に出席したプーチン大統領の胸の内 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

北京冬季五輪の開会式に出席したプーチン大統領の胸の内

2月7日は「北方領土の日」です。


1855年2月7日、日露通好条約が締結され、北方領土が日本の固有の領土として認めらました。
 

これを記念して、1981年に日本政府が制定したわけです。
 

長年にわたり、日本人が暮らしていましたが、先の大戦において、日本が連合国軍に降伏した直後に、旧ソ連軍が侵攻し、不法占拠したまま、今日に至っています。
 

 

当時、日本とソ連は「中立条約」を結んでいました。
 

その条約を無視して、アメリカ軍がまだ到着していないことを確認した上で、ソ連軍が北方四島を占領してしまったわけです。
 

明らかな国際条約違反といえます。
 

そのため、日露間には戦後80年近く経つにもかかわらず、平和条約が締結されていません。
 

今、ロシアはウクライナに対して戦争を仕掛けるのではないかと、世界が注目しています。
 

プーチン大統領のことを「殺人者」と呼んでいるアメリカのバイデン大統領は、この1月末にも「プーチンは近い内に何かしでかすはずだ」と警戒心を露骨にしました。
 

北京冬季五輪が閉幕する2月20日あたりに、ロシア軍がウクライナに攻め込む可能性が高いと、欧米の軍事専門家は予測しています。
 

旧ソ連もロシアも「必ず勝てる」状況において、攻め込んでくる考えのようですから。
 

ウクライナの北に位置するベラルーシからはチェルノブイリを経て、陸路2時間でウクライナの首都キエフに到達できます。
 

 

プーチン大統領がしばしば語る夢には「旧ソ連邦の復活」が大きな柱となっており、「ソ連復活の英雄」として歴史に名を残そうと画策しているに違いありません。
 

最大のライバルであるアメリカは中国の脅威に向き合うことで精一杯で、「ロシアとの二正面戦争には踏み込めないだろう」と高を括っているようです。
 

今回の北京冬季五輪の開会式に合わせて訪中したプーチン大統領はウクライナ問題についても中国の支持を取り付けました。
 

日本人として忘れてならないのは、ソ連が不法占拠した北方領土に強制的に移住させられ、過酷な条件下で新天地の開拓を委ねられたのはウクライナ人だったこと。
 

現在でも北方領土で暮らす住民の4割近くはウクライナの末裔なのです。
 

彼らはロシア人と違い、スターリンによって祖国を追われた自分たちのために元の住民であった日本人が祖国を奪われたことをよく理解しています。
 

今こそ、ウクライナ危機を他人事として捉えるのではなく、ウクライナ人と日本人の歴史的な運命を知り、ロシアに対する共同戦線を張るきっかけにすべきではないでしょうか。


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