マッカーサー元帥なきアフガニスタン占領政策は失敗して当然 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

マッカーサー元帥なきアフガニスタン占領政策は失敗して当然

1945年(昭和20年)の8月20日、日本を占領した連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥が愛機バターン号から厚木飛行場に降り立ちました。

 

例のサングラスにコーンパイプ姿で、初めて日本人の前に登場したわけです。

 

 

その日から6年間でマッカーサーは日本国内の政治、経済改革に取り組み、戦後日本の基盤を創り上げました。

 

それとの対比で考えれば、米軍はアフガニスタンを20年に渡り占領し、2兆ドルを超す復興資金を投じながら、タリバンに追い出されるという不名誉な終わり方をしてしまいました。

 

この違いは何だったのでしょうか?

 

アフガン人と日本人の国民性の違いも大きく影響しているでしょうが、最大の違いはマッカーサー元帥のような使命感と指導力を持った統治責任者が不在だったことです。

 

アメリカ政府がまとめた124ページに及ぶ最新の「アフガン復興計画評価書」を読むと愕然とします。

 

そこにはアメリカ政府の資金の半分近くが、アフガニスタンではなく、ワシントンのロビー団体や軍需産業に流れていることが明示されているからです。

 

 

そうしたアフガンの実態は現地のアメリカ軍や復興支援組織の内部告発を通じて問題視されてきていましたが、誰も本気で向き合おうとしませんでした。

 

こうした状況が20年の間に当たり前になっていたようです。

 

例えば、ロッキードマーティン社の株価は2001年では1万ドルでしたが、今では13万3000ドルにまで高騰しています。

 

正に「戦争ほど儲かるビジネスはない」ということでしょう。

 

歴代の大統領も国防長官も見て見ぬふりをしてきたわけです。

 

そんなアメリカ政府の要請を受け、日本もこれまで2兆円を超える復興資金を提供してきました。

 

「アメリカや世界をテロから守るための戦争」といった、都合のいいウソに騙されることがないようにしたいものです。

 

 

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