リンドバーグ夫妻が根室経由で霞ヶ浦に飛来してから90年
90年前(1931年)の今日、大西洋単独飛行で世界のヒーローになったリンドバーグ氏がアン夫人と共に北太平洋を横断し、北海道の根室を経て、霞ヶ浦に飛来しました。
熱狂的な歓迎を受け、東京から関西方面にも旅を続け、多くの日本人の心に「空と海」の魅力を吹き込んだものです。
今では覚えている人も少ないでしょうが、リンドバーグ夫妻は根室に向かう途中、国後島の傍で大雨に遭遇し、不時着を余儀なくされました。
当時、国後島をはじめ、いわゆる「北方四島」は正真正銘、日本人が暮らす日本領でした。
遭難したリンドバーグ夫妻は国後島の漁民に救われ、一命を取り留めたわけです。
以来、同夫妻は大の日本ファンになりました。
不幸なことに、その後、太平洋戦争の期間中は日本のゼロ戦と相まみえ、撃墜王と呼ばれたリンドバーグ氏でしたが、日本軍が占領していた南方の島々では武装していない日本人には決して機銃を向けなかったといいます。
国後島の沖合で日本人に命を救われたことが忘れられなかったに違いありません。
夫妻の娘で作家のリーブ・リンドバーグさんも、両親の影響もあってか、とても日本びいきです。
実は、国後島には日本人が建てたリンドバーグ記念碑があります。
機会があれば、リーブさんと共に訪問したいものです。
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イーロン・マスク氏の夢と“中二病”の危険について縦横無尽に語りあったものです。
お楽しみ下さい。
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