プーチン大統領がアメリカや日本に対して強気な理由 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

プーチン大統領がアメリカや日本に対して強気な理由

本日の朝刊には「防衛省が海上自衛隊の潜水艦に、自ら音波を発して他の船舶の位置を探知するアクティブソナーの搭載を検討している」との報道があります。


海自の潜水艦「そうりゅう」が去る2月に高知県の足摺岬沖で貨物船と衝突する事故が起きたため、再発防止策が必要と判断されたとのこと。
 

そうした日本の動きをロシアのプーチン大統領は「時代遅れ」と見なしているようです。
 

 

なぜなら、ロシアはアメリカを上回る海軍力を実現し、北極海はもちろん、オホーツク海から太平洋にかけて覇権を確立しようと必死になっているからです。
 

プーチン大統領にとってはバイデン大統領の登場は「勿怪の幸い」に違いありません。
 

トランプ前大統領はアラスカや北極周辺の米軍基地に最新鋭の戦闘機を配備し、ロシアの封じ込めに動きました。
 

しかし、バイデン大統領からはそうした強気の姿勢は感じられません。
 

それをいいことに、プーチン大統領は「ポセイドン2M39」と呼ばれる「究極の魚雷」を搭載した無人のドローン潜水艦をアメリカ周辺に配備しているではありませんか。
 

 

ロシア国防省の幹部によれば「放射性物質を大量に含んだ人工津波をアメリカの首都ワシントンに浴びせることができる」。
 

超小型であるため、「アメリカやNATOの探知機では把握できない」模様です。
 

もちろん、北方領土を含む日本近海にも配備が進んでいると思われます。
 

サハリンからアリューシャン列島、そしてアラスカはロシアにとっては戦略上の最重要拠点になるからです。
 

「アラスカを制する者が世界を制する」。
 

これがロシアでもアメリカでも軍の認識です。
 

かつて日本軍もアメリカと戦う前にはアリューシャン列島を押さえました。
 

プーチン大統領は昨日28日、中国の習近平国家主席とオンライン会議を開催し、中ロ善隣友好協力条約の延長に合意。
 

ロシアは着々と布石を打っています。
 

アメリカ頼みの防衛策では日本の安全は担保されることはないでしょう。
 

日本独自の対ロ、対中戦略の構築が欠かせません。