クーベルタン男爵もビックリ!?五輪マークの解釈変更
東京オリンピックの開催を控え、あちこちで五輪マークを見ますね。
青、黄、黒、緑、赤の5つの輪が「W」(世界)に見えるように組み合わせたもので、「オリンピック・リング」とも呼ばれています。
実は、この五輪マークが制定されたのは1914年の6月14日のこと。
発案者は言わずと知れたクーベルタン男爵でした。
現在、この五輪旗の5色は「世界の5大陸を象徴している」と説明されています。
しかし、クーベルタン男爵が提唱した際には違っていました。
本人曰く「青と黄はスウェーデン、青と白はギリシア、3色国旗のフランス、イギリス、アメリカ、黄と赤はスペイン、そして古代の日本と近代の中国。こうした各国の色合いを組み合わせたエンブレムだ」。
また、1951年以前には「青はヨーロッパ、赤はアメリカ、黄はアジア、黒はアフリカ、緑はオーストラリアとオセアニア」というのが一般的な受け止め方でした。
しかし、そうした見方は人種差別的と受け止められ、国際オリンピック委員会では「クーベルタン男爵の意図が正しく伝わらなかった」との理由を付けて、解釈の変更を決めたのです。
と同時に、五輪旗の制作に関しては、細かな規則を設け、その都度、厳格な審査を経なければ使えない仕掛けにしてしまいました。
世界の人々が誰でも自由かつ創造的にオリンピックを楽しむわけには行かないような「縛り」ができたわけです。
何やら怪しい雰囲気が漂っていますね。