マリリン・モンローを歌った野坂昭如氏の思い出 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

マリリン・モンローを歌った野坂昭如氏の思い出

6月1日といえば、「永遠のセックス・シンボル」と異名を取ったマリリン・モンローが1926年、ロサンゼルスで生まれた日です。

 


生前はケネディ大統領や弟のロバートと浮名を流すなど、話題満載のグラマー女優でした。
 

1954年、新婚旅行で日本を訪れましたが、余りの人気ぶりで、新郎のニューヨーク・ヤンキースの花形プロ野球選手だったジョー・ディマジオは片隅に追いやられてしまい、これが離婚の原因とまで言われたほどです。
 

 

その存在感や発言は他の俳優を圧倒していました。
 

ロサンゼルス市とハリウッド商工会議所では、彼女の誕生日に因んで、6月1日を「マリリン・モンローの日」と制定したほどです。
 

そんな彼女に熱い思いを寄せ、「マリリン・モンロー・ノー・リターン」を大ヒットさせたのが、作家にして歌手、そして参議院議員にもなった野坂昭如氏でした。
 

「この世はもうじき おしまいだ あの町この町 鐘がなる せつないせつない この夜を どうするどうする あなたなら マリリン・モンロー・ノー・リターン」の歌詞と野坂氏の独特の歌声はいまだに脳裏に浮かびます。
 

 

2015年、85歳で亡くなるまで、野坂氏はお酒が大好きで、夜な夜な飲み歩いていました。
 

ある晩、小生が銀座の裏道をぶらついていると、路上で酔っ払って倒れているオジサンに出くわしました。
 

今はやりの「路上飲み」でしょうか。
 

よく見ると、何と野坂昭如氏でした。
 

「大丈夫ですか」と声をかけたのがご縁で、それから一緒に飲み歩くことに。
 

ピアノの弾き語りでも、「マリリン・モンロー・ノー・リターン」を歌ってくれました。
 

また、今更ながら、「この世の終わり」を考えさせるような野坂氏の国会での質問を思い出します。