コロナ以外にも深刻な問題に直面するインドの農村
5月18日はポルトガルの探検家バスコ・ダ・ガマがインドを発見した日です。
1498年のこと。
その功績を認められ、彼はポルトガルの国王から「インド提督」に任命されました。
そのインドですが、このところコロナウイルスの感染者や死者が急増しているようです。
何しろ、1日の感染者が40万人を超え、死亡者も連日3000人を上回っているとのこと。
しかし、インドの抱える問題はコロナ以上に深刻です。
小生は以前よくインドの農村を訪ね、日本のJICAによる技術支援の現場を視察してきました。
世界で2番目の人口を抱え、経済規模でも世界第5位、国土の広さでは第7位のインドです。
とはいえ、農村部の貧困は日本での想像をはるかに超えています。
滞在中は毎朝、空き缶とスコップを持って、野原で用を足すのです。
もちろん、トイレットペーパーもなく、雨水を貯めた樽から空き缶に水を汲んで出かけました。
そんな貧しい農村を豊かにしようとインド政府は生産性を高める種子の導入を決定。
とはいえ、高額な種子を買わされた農家は支払いができず、農地を取り上げられることに。
既に4万人の農民が自殺に追い込まれています。
このことが原因で昨年末からはインド各地で2億5000万人もの農民がモディ政権への抗議の座り込みやデモを繰り広げているのです。
これはインド史上、最悪の反政府行動に他なりません。
政府がコロナ対策のためにワクチンの接種を訴えていますが、これまでの結核の予防ワクチンが全く効果がなかったこともあり、インド人の多くはワクチン接種に応じていないようです。
現時点では国民の2.5%しか接種していません。
要は、モディ政権への信頼が失われているためです。
バスコ・ダ・ガマもあの世で嘆いているに違いありません。
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5月30日(日)14:00~15:00
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(中央区銀座3丁目8-10銀座朝日ビル3階、「銀座三越」から徒歩1分。電話:03-5579-9981)