北朝鮮労働党大会の開会と危険な兆候 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

北朝鮮労働党大会の開会と危険な兆候

北朝鮮では36年ぶりとなる「朝鮮労働党の党大会」が始まりました。

今年33歳と言われる最高指導者の金正恩第一書記にとっては生まれて初めてのひのき舞台。

大会初日、ピョンヤンは雨模様でしたが、会場内で金第一書記は経済建設と核開発の成果を高らかに謳い上げた模様です。

しかし、内実は食糧もエネルギーも不足しており、国家崩壊の危機が迫っているとの観測がもっぱら。

実に危険な状態です。

こうした状況を打開するため、北朝鮮は韓国の大統領府を模した攻撃目標を建設し、奇襲攻撃の訓練に余念がないとのこと。

かつてアメリカのホワイトハウスで朝鮮半島問題を担当していたビクター・チャ博士によれば、「北朝鮮は1時間に50万発の勢いでソウルに向けて砲弾を撃ち込んだ上で、70万の地上軍が2000台の戦車と共に南下するだろう」と警告を発しているほどです。



米軍が韓国軍と共に反撃に転じるにしても、かかるコストは10億ドルを超えるとの見積もりが出ています。

被害総額は1兆ドル。

アメリカの次期大統領がトランプ氏であれば、「そんな負担は御免被りたい」と言い出すに違いありません。

拉致被害者の救出を含め、日本としては対応策を早急に練り上げておく必要があります。

なお、金正恩第一書記のビジネス感覚やトランプ候補の日本批判の理由については、来る5月12日発売予定の拙著『武器としての超現代史』(学研)をお読み頂ければ幸いです。

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