ロシア政府が隠すA321機の登場者名簿 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

ロシア政府が隠すA321機の登場者名簿

エジプトのシナイ半島で発生したロシア旅客機の墜落事件を巡っては、テロの可能性が高まっています。



犯行声明を繰り返す過激派組織「イスラム国」(IS)の通信を傍受してきた欧米の電波傍受機関「ファイブ・アイズ」が提出したデータが裏付けです。



こうした証拠に基づくアメリカやイギリスの首脳による発言に加え、ブラックボックスを分析したエアバスの情報も、そうしたテロ説を強く示唆しています。



とはいえ、墜落の原因がテロによるものか、機体の不備によるものかは別にして、注目すべきは、死亡した224人の中にロシア政府の高官とその家族が多数含まれていたことでしょう。

プーチン大統領が必死になってテロ説を否定している理由も、そこにあります。

なぜなら、テロとの戦いで有利な状況を展開してきたことを豪語していたからです。

ISの犯行声明ではあからさまにロシアを狙い撃ちした背景が明示されています。

現時点でもエジプトには4万5000人ほどのロシア人観光客が滞在中。

彼ら同胞の生命を守れなかったことになれば、強いリーダーとしての威厳が失墜しかねません。

既にフランスの雑誌では「安さが売り物のロシアの旅客機は危険極まりない」といった風刺漫画が掲載され、ロシア人の間では「犠牲者を冒涜するものだ」と激しい怒りが爆発しています。



フォーブス誌による「世界で最も影響力のある人物」に3年連続で選ばれたばかりプーチン大統領。

今回の航空機事故の処理を誤ると自らの政治生命が危うくなりかねません。