人口は少なくとも、自然を味方につける大きな知恵を働かせる鳥取県と島根県 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

人口は少なくとも、自然を味方につける大きな知恵を働かせる鳥取県と島根県

日本最大の汽水湖は鳥取県と島根県にまたがる中海(なかうみ)です。




汽水湖とは海水と淡水が交じり合う、自然の恵みの豊かな水域に他なりません。


平成17年にはラムサール条約湿地に登録され、国内有数の渡り鳥の飛来地でもあります。




とはいえ周辺の生活用水や工場排水などの影響を受け、水質浄化が大きな課題となってきました。


そこで、より良い自然環境を維持し、生活の質的向上を図るため、両県と沿岸の4市が国と共同で「中海会議」を設置し、水質改善に取り組むことに。


小生も両県知事をはじめ地元の民間団体のボランティアと共に清掃活動に参加してきました。


「泳げる中海」をスローガンに地道な清掃、浄化活動を続けた結果、このところ中海の水質は急速に改善。


嬉しい限りです。


更に誇るべきは、中海の水質浄化のために刈り取った海藻を肥料に加工したところ、ミネラルを豊富に含むお米ができたことです。


鳥取県生活環境部次長の広田一恭氏から中海の環境改善策に関する要望書を受け取る


鳥取県には秋の新嘗祭で宮中に献上するコシヒカリを生産している山間部に位置する日野町があるのですが、海辺の境港市から提供を受けた海藻肥料を使ってみると、まろやかで海の香りのする新種のお米が誕生。


「地産地消」や「環境教育」の観点から地元の学校給食にも採用されることになりました。


海と山をつなぐ海藻米の人気が上がることを期待しています。