マルクス伝に殺到する中国やアメリカの若者:日本の反応は?
現在、東京ビッグサイトでは国際ブックフェアーが開催中です。
内外の新作が目白押し。
中でも日本のアニメや漫画は抜群の人気です。
その一方で、中国や韓国の作家も気張っています。
小生が注目しているのは中国で大ヒット中の「若き読者のためのカール・マルクス伝」。
アリババのジャック・マー社長が絶賛したこともあり、本国のみならずアメリカでも好調な売れ行きとのこと。
資本主義の本場に殴り込みをかけ、大成功している中国発の新作のテーマが共産主義の生みの親の生い立ちというのも不思議な巡り合わせです。
要は、共産主義国ではマルクスのことが忘れられ、アメリカでは資本主義の歴史が語られなくなったためでしょうか。
「資本の論理に反旗を翻し、社会的不正義を正そうとしたドイツ人の人生」に、現代の中国やアメリカの若者が魅せられているわけです。
家族愛に生きたマルクスの知られざる側面には、時代を超え、訴えるものがあることは確かなようです。
果たして、現代の日本の若い読者には受け入れられるのでしょうか。